Helmut Punke

Ravensburger

3〜5人
10分

イメージ何色?

車の色は?
虎の色は?
みんながイメージをする色を当てていこう!

プレイ感

紺碧さんが、日本に帰国するという事でご飯を一緒したときに、お土産として頂きました。なんでも猛烈に熱かったらしい。
しばらく集まる機会もなかったので、大阪に帰った時に、甥、姪、兄夫婦、姉などを交代で5人でやってみた。


スタートプレイヤーが、ルーレットを回して、指示された動植物、飲食物、無機物のどれかのお題を出す。数は1から4まで。例えば、無機物の2が出れば、車の色と決める。全員で車の色をイメージするカードを2枚出して、順番と色が当たっていれば、1マス進める。これをどんどんと行っていき、ゴールしたら終わりという簡単なゲームである。

なんでも紺碧さんは、寿司の色で激しくもめたらしい。寿司言うたら赤でしょ! 絶対赤! とかなんとか友達のお母さんとやりあったらしいw

手札の色は赤、茶、白、黒、緑、青、黄の7種類。複数指定の場合は、相応しい色順に下から重ねておいていき、上から順番に公開していく。この順番は非常に重要なので、よく考えねばならない。


一人ずつこのように絵の具のような色カードを持ち、題材に最もマッチしている順番に置いていく。お題と枚数はルーレットで決定。

こうしてかくと、名作どきどきワクワク相性チェックゲームにそっくりに思うだろうが、向こうが二人のペアとなって駒を進めていくのに対して、イメージ何色では一人一人でゲームするようになっている。また枚数が7枚しかないので、ゲームのテンポはかなり早く、全員が団子レースとなるのが特徴だ。

考えてみればどきどきワクワク相性チェックゲームも、イメージ何色のようなシステムにすれば奇数人数でも出来るやんと、目から鱗である。


ルーレットは上手く回せば恐ろしく回りすぎるくらい回る。で、止まったところで親がお題を出す。今なら動植物で3つだ。

さてゲームだが、上に書いたように枚数が少ないので、非常に接戦となる団子状態。

姪「じゃ、犬の色。2つ」

犬、犬かあ。犬つうたら茶色よなあ。

あれ? ちょい待てよ。

わし「あれやん! あれあれ」

姉「え? あーー! あれか。あれやな」

わし「そうそう!」

じゃ、イメージの強いあれを下にして上に茶色を置くと。

わし「せーの! ってなんでいきなり白やねん!!」

姉「ソフトバンクやろ」

わし「一番目にしとけよ!!」


お父さん

全員2枚目を茶色にして、てれこになってしまって、得点出来ず。

こういうケースが一番辛い。。

ただ5人プレイなので、こういった孤独感を味わえるのは少ない。


1枚ずつ伏せたカードをめくっていき、他の人とバッティングしたプレイヤーは1マス進める。最初にゴールに達したプレイヤーの勝ちだ。

特に姪は独自の色が見えるのか、けったいな色を連発。

姪「じゃ、豚肉の生の色は? 1つ」

なんつう、マニアックな質問。そういやこいつ、なんでもかんでも生で食う癖がある。人参、大根はもちろん、ピーマンやさつまいもも生でかじって食う。お弁当に生のまま入れてと兄嫁にねだるらしいが、そんな事すると幼児虐待で訴えられるから勘弁してくれと言うてるらしい。

そらまあ、びっくりするわな。お弁当開けたら、生のままピーマンやさつまいもが並んでたら。

一体誰に似たのか、すさまじく野生児である。道ばたに生えてる草もとって食う。は虫類好きで蛇を飼ってるし、将来は、アフリカあたりでWHOの仕事あたりに従事しそう。

まあ、きっと兄に似たのだろう。こいつも小さい頃、蛇がやたらと好きで、田舎にいくたびに蛇の抜け殻を探してたわ。さらにいえば、小学校の図工の時間に、右に地蔵、左に木を描いて、その木から蛇がにょろっと舌を出してる絵を提出して、先生に「何かあったの?」と呼び出しされた事もある。

さて、豚肉の生の色つうたら、赤しかない。

全員、赤と思いきや、姉が茶色。

姉「なんでなんで?」

わし「それ腐っとんやん」

姉「焼いたらこんな色やんけ」

兄「生言うたぞ」

以外と盲点なのは、実際にあるモノの色。

冷蔵庫の色は? 1つ。

ちらっと横をみるとうちの冷蔵庫は緑だ。

このひっかけに全員ひっかからず、白を選択。

わし「ようひっかからんかったな」

姪「冷蔵庫って白やって」

わし「なんで、あそこの冷蔵庫は緑やで」

姪「あれは汚れて緑色になってんの」

な訳ないでしょw 子どものイメージというのはなかなか頑固なもののようだ。


今回わしは緑色。このように終始団子状態で進むので、油断は出来ない。

こんな感じで終始、笑いというか、紺碧さんが言うたように「なんでやねん。これいうたらこれやろが!」とあちこちで力説しつつゲームは進行する。口角泡を飛ばすとはまさにこの事である。幕末の志士たちもこれくらい激しく「倒幕だ、倒幕だ! 倒幕の色は何色じゃ!」と議論してたと、高杉晋作が言うてたらしい。

ここでわしは、禁断の紺碧問題を出してみる事にした。

わし「寿司の色は? 2つ」

まず1枚目は赤だ。マグロの赤身。こいつを選ばなければ紺碧さんにしばかれそうだ。そして2枚目はしゃりの白。これがないと寿司ではなく、刺身となっちまう。

つか寿司ってそれ以外になんか色あんのか?

わし「黄色って何のいろやねん!」

姉「卵焼きの色やんけ」

あー、なるほど。しかし、卵食う奴腹はうちの家族ではいないらしい。誰も黄色を選ばず。

なんだかんだと言い合いながら、結局勝者は、甥である。


最期のお題は木の色2つでした。これは簡単すぎやな。

おもろいというので、3回連続でやった。2度目はわしと甥の同点優勝、3度目は姉の勝利。

所要時間10分

OECのコメント 後日大人同士でやってみた。

最大公約数で生きていくゲームw
子供向けといえど、想像力の発達したオトナがやれば、これはもう常識人かどうかを試されるゲーム! 2回やって2回とも上がれませんでしたけども……

ソマーリオ

いやあ、紺碧さんありがとう。非常に楽しい時間を過ごせた。コンポーネントは小さく、ルールも非常にお手軽で、旅行に持っていって、ゲームにあまり馴染みのない人とも楽しい時間を過ごせる。例のラベンスコンパクトシリーズだ。

一時はメビウスが取り扱っていたようだが、今は手に入りにくくなってるのが残念である。どきどきワクワク相性チェックゲームが入手困難になってるので、取り扱いを再開して欲しいところだ。と、思ったら絶版になっていたようだ。うーむ、子どもと一緒に親も楽しめるし、大人同士でやっても、十分盛り上がるのでかなり残念やなあ。

皆が何かについてどういったイメージを持っているかが解ると言えば大げさだが、たまにそういった状況に出くわす事もある。

子どもと遊ぶために、実際にあるモノの色が主題となっているが、大人同士で遊ぶには、抽象的なものを含めても面白いかも知れない。例えば、恋の色とか、今の気持ちの色とか。恋の色で青を選べば、失恋したのかなんて笑えるかも知れない。

ふと思ったのだがカワサキさんが作ったクイズいい線いきまSHOWも、こんな感じのコンポーネントで出せば、いいかも知れない。自分について、今いるメンバーについて一般的な話題について、TVについて、国について等などを規定してルーレットに埋め込めばいい。

ただこのゲーム、コンポーネントあってもなくても一緒みたいな、でもマニアとしては、モノとしてあれば欲しいみたいな。だって、別に本体なくても遊べるやんと思うもん。ま、でも欲しくなってしまうのが哀しきサガ。箱が可愛いし、ルーレットがなかなかいい味出してるのだ。そしてモノがあるという事はわざわざそのゲームをやるという機会を提供するという良さがある。ちなみにあくまで小物なので、当時の価格1500円くらいで買わないと損した気分になると思う。

gioco del mondo