北条投了

芸無工房

4〜10人
30分

ツキサスホールデム

プレイヤーは自分の手札と場の状況を見て、勝負に参加するか降りるかを判断します。勝負に参加した中でもっとも数字の低いプレイヤーが負けとなり、他プレイヤーは負けプレイヤーの人形に1本ずつ槍を刺すことができます。
より多くの槍を刺し、かつ刺されなかったプレイヤーが勝者となります。

プレイ感

テキサスホールデムが流行ったときに、いつものようにテーマが思い付きで作ったゲーム。7歳のコタを交えて7人プレイをやってみた。


まずは粘土をこねくり回して、自分の分身を作る。ちなみにこの分身は、可愛げがあったら憎々しい感じであったりすると良い。

わし「黄色の粘土…何にしよかなあ。ピカチュウにすっか。任天堂に訴えられなければ」

わし「コタは何を作ってるんや?」

なんか、小さな柱のようなものをいくつか建ててる。

そして、なんか失敗したらしく、まとめてぐちゃぐちゃにしてしまった。

わし「梅干しやんけ」

赤色の粘土を丸めるとそれは完全に梅干しやった。

コタ「あ、じゃあ、これでいい」

ちゅうわけで全員が出そろった。


コースターの上にそれぞれの粘土細工を配置。これらがプレイヤーに代わり苦難を受けることになる。他に各自、爪楊枝10本ずつ持つ。

ルールはカードを1枚ずつ配る。カードには数字が書かれており、大きな数字ほど強いという至極単純なもの。ただし特殊効果があって、例えば、9のドラゴンは10の騎士がいれば2になるとか、3の蛇は他に3も4もなければ、8になるとか、そんなん。


これが特殊効果表で人数分ある。枚数まで表示して欲しかった。

で、親の隣プレイヤーから、このカードで勝負するか降りるかを順番に決めていく。
降りる場合はカードを横に、勝負する場合は縦にする。
で、勝負するプレイヤーだけで一斉にカードを公開して、勝敗を決める。
勝敗は、その中で一番、数が小さいプレイヤーだけが負け、だ。複数の場合は全員が負けだ。

勝ったプレイヤーは自分の爪楊枝を相手の分身にぶっさす。
これで1ラウンド終了。次は親を隣に移動させてこれを繰り返す。

誰かの爪楊枝が10本とも無くなったらゲーム終了。残っている爪楊枝と、自分の分身に刺された爪楊枝の合計が少ないプレイヤーが勝ちである。同点の場合は、刺されたのが少ない方が勝ちだ。

何という単純なゲーム。

最初、わしは6の像がきた。正直、これが強いかどうか分からず、降りてみる。このゲームでは降りてしまえば何の罰則もない。単に爪楊枝を突き刺すチャンスがなくなるだけだ。


これで勝負にいかないのはアホやった。人数多ければまず負けない。

そこでお父んが、最低の数字だった。

全員がその分身に、爪楊枝をブスブスと突き刺して、一発で火だるま状態になる。

おもろい。


最低の数字になると全員から爪楊枝を食らうので、一撃で火だるまとなる。

良くできているのは、後半のプレイヤーが有利となる点だ。
というのは、カードの特殊効果からみて、勝負する人数が多いときは、バッティングにより、昇降格しやすいということだ。その場合、数字に変動のない象のような中間くらいの数字であっても勝負になる。逆に少ないときは、ドラゴンやペガサスはそのままの力を発揮するだろう。


兄の奴だが、突き刺し方に文句をつけてきやがった。自分で好きに刺すからこそこのゲームはおもろいのに、それは間違っている。

数ラウンド行ったが、わしのピカチュウはまだ無傷だ。

兄「そのピカチュウになんとか突き刺したいな」

コタ「うんうん。突き刺したい」

と、わしのピカチュウに対して敵意が向けられる。

任天堂、助けてー!!


ピカピッカー!

そしてその時はきた。無謀にも人数がそんなに抜けていないのに2で勝負してしまった。


これで勝負するのはアホだ。

爪楊枝が、ピカチュウに突き刺さりまくる!!


ピカピッカァァ!

次のターゲットはmiaの猫だった。

そしてその時はやってきた。

しかし、ずっとその猫を気に入って遊んでいた4歳児が、

ソージ「ダメェ!! ダメダメダメ!!」

とかたくなに拒否。

しかし、刺したい。ぶっさしてやりてぇ。

強硬に刺そうとする、とうとう泣き出してしまった。

むうう、しょうがない。

結局、爪楊枝を横に置くことにした。


お父ん。ムゴイ。ブードゥー教みたいになっとる。

ちゅうわけで、コタが10本刺しきって、ゲーム終了。

勝敗は、コタとトモが同数になったが、刺された本数の少ないコタが勝利。

所要時間30分


最終。つっても写真が悪いな。すまん。

コタのコメント

面白かった!

miaのコメント

今度は可愛げのない奴を作るわ。

ソマーリオ

カード1枚ながら、駆け引きの部分が残されてて、よく出来てると思う。
ただこのゲームの真の面白味は、相手が一生懸命に作った分身に爪楊枝を突き刺す、という原始的な破壊衝動のたった1点にのみ集約されている。

後片付けの時、ピカチュウにやたらと深く突き刺さってて抜きにくかった爪楊枝が2本あった。どんなけ恨みもっとんねん! という、これこそがまさに面白さの証左だろう。

が、ゲームとしてどうかと問われると、はて? と若干思うところはあるが、多人数でわいわいやるには、楽しめるだろう。少なくとも時間を損したとは思わないし、実はまたやりたいとも思ってる。

まだレビューしていないが手抜き工事のエッセンスを煮詰めたらツキサスホールデムになりました、ともいえる。

ちなみに猫は、棒状には戻されず、ビニール袋になおされましたとさ。

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