Klaus Palesch
Horst-Rainer Roesner

Cocktail Games

2〜4人
20分

トレーダー

世界を股にかけるトレーダー
ロンドン、ブリュッセル、ローマ
巨額のマネーを動かし、世界に名だたるトレーダーとなるのは誰だろうか?

プレイ感

年末、久々にCOQが嫁と子供を連れて遊びに来た。7歳児できそうなものをということで持ってきたのがこれ。COQとコタとの3人プレイにて。


手番には一番下になっているカードを1枚買うか、自分の手札を売るかのどちらかを行う。
買う場合は、カードに描かれた金額を支払ってそのカードを手札にしてから、閉店カードを移動させる。閉店カードのおかれたカードは買えない。
売る場合は、必ず2枚同じ色のセットで売る。その2枚を掛け算した金額を銀行から貰う。例えば3と4のカードなら、12ユーロで売れるということだ。


5列ある一番手前のカードを1枚購入できる。価格はカードの数字だ。ただし閉店が置かれている場所のカードは買えない。

このように進めていき、3列のカードがなくなったら、最後に各自1度だけ売ることができて、ゲーム終了。持ち金の一番多いプレイヤーが勝ちである。

見ての通り、完全情報公開ゲームである。相手が欲しいカードの上に、閉店カードを置くのが基本戦略だが、3人やと隣のプレイヤーにのみ嫌がらせができるだけだ。


売る場合は必ず同じ色のカードを2枚セットで売り、掛け算でお金が入る。一番右のカードは各自最初から1枚ずつ持っているワイルドカードで、これで売ることもできる。カードは各色、奇数枚数となっているので、どこかでこれを使うことになるだろう。

COQ「これ、二人でやるとガチなんですよ」

そらそうやろ。2手番3手番先を読んでブロックせんとあかん。

しかし今回の3人ではそんな厳しさはない。

閉店カードは、必ず移動させなければならないので、せいぜい次のプレイヤーのCOQを邪魔する程度。もっと先読みすればいいのだろうが、それにはプレイヤー全体がそれなりの能力が必要かと思われる。

というわけで、結構和気あいあいとゲームは進む。

こうなるとやはり7歳児に分がでてくる。大人同士は当然足を引っ張るからだ。

結果、コタが勝利。

所要時間20分


終盤。2列売り切れると、閉店カードがなくなり、もう1列売り切れるとゲーム終了だ。

コタが楽しかったのでもっかいというので、再戦。

少し引き締めたつもりだったが、またしてもコタが勝利した。


最後はこれで売るしかない。最後は1回だけ売るチャンスがあるのだ。

コタのコメント

掛け算が出来て良かった!

ソマーリオ

2000年初期ごろのドイツゲームの味わい。それも大作ではなく、小品でありながら、結構おもろいという評判を得そうなゲームである。
と思うのも当然、2001年発売のコンビットのリメイクだ。かつかつの2人プレイ専用だったのを4人までできるようにしたもので、これはかなり良いリメイク案である。

非常にシンプルで、勝つための見通しもよい。また3人以上でやればプレイ感は軽く、ちょっとした時間にできてしまう。

ゲームの絵柄は現代風ではなく、このせいでかなり損をしている。重厚か、可愛い絵柄にすれば、もう少し知名度はあがったように思う。

ふとすれば、ボードゲームのサブシステムとして組み入れてもおかしくないようなシステムで、収束性もよくなかなか面白かった。
もう少し深みがあれば、をつけても良かったが、このゲームらしさが失われるので、良し悪しである。つかなくても面白いゲームは面白い。

gioco del mondo