Reiner Knizia
Hans im Glueck
Rio Grande
3〜5人
45分
バベルの塔
古代の世界の驚異を知らない人がいるでしょうか。大きな建設物は、人間の技が神に追いついたか、超えたことを示しています。
ピラミッドを完成させるのは誰か。アルテミスの神殿にどのくらいの資材を提供できるのか。
しかしバベルの塔を作り神に近づこうとするのは人間の愚かな行為なのかも知れません。
プレイ感
なんとも微妙な評価だったので買わずにいたが、突如、猛烈に欲しくなって買うてみた。mia、OEC、コツミとの4人プレイにて。
手番になると、世界の驚異のどれかの建設を決める。で、他のプレイヤーはその建築資材カードをどれくらい提供するか宣言する。手番プレイヤーはその申し出を好きな人数受け入れて足りない部分は自分の手札でカバーして建設する。建設したらそのマスに駒を置く。
申し出を断られたプレイヤーは、その枚数分、勝利点が入る。
ボード上に7つの驚異が描かれており、ここに建設して得点するのだが、断っても受け入れても点が入るので非常に見通しが悪い。手札が建築資材である。
読んでの通り、協力の申し出を断ると得点が入ってしまう。かといって受け入れると駒がおかれる。これがくにちーが仕掛けたジレンマである。
ひたすらに不思議な感覚が残るだけのゲームで、一体全体どうやって遊べばいいのかさっぱり解らない。それにこのレビューを書くに当たってストーリーを何も思い出せんのだ。
やたら立派な柱の駒がついてるが、見かけほど重要じゃなかったりする。
1回目は、OECがこのシステムの綾をいかして、微妙なカード枚数や交換カードにして断られて、得点を稼ぎつつ、最終的に勝利を得た。
1回やっただけではさっぱり解らないので、もっかいやることに。
これが点数表で、これにしたがって得点する。書いててすっかりルール忘れたわい。このレビューも書くことのないゲームなのでやたらと短いのはそのせい。
OECのやり方をみてたわしはそれを更に推し進めてまず断られるだろうという枚数を提示することで、カードを残しつつ、次々に得点をあげていった。このゲームのカードは規定枚数しか手に入らないので、カードがある事は力となる。こうして断られるとカードを温存しつつ、加点出来る。そして自分の手番に相手の申し出を断り1人で建設完了させていったら、ぶっちぎりで勝利した。
所要時間40分
OECのコメント
(説明)
バベルの塔と古代7不思議をみんなで作る。
みんなで作るけど、一番ポイントを稼いだ人の勝ちですよ、と。
4人で2回。
(感想)
なんだかよくわからないプレイ感。2回やっても、感覚がつかめず。
その証拠に、同じようにやったつもりで、一回目はトップで、二回目はドベwww
みんな2回目で成長してたのにも関わらず、僕が成長できなかったからだろうw
建設に携わって稼ぐ、携わらないで参加賞をもらう、人に建設させてチップで稼ぐ。と、得点源となる3要素が各プレイヤーの手版で発生するので気が抜けない。というか、何を準備していいかすらわからず、準備がままならないまま進んでいく・・・
ジレンマの神様の光背を拝むどころか、ジレンマを隠されて感じている感覚。次があれば、もう少し上手く立ち回れると思うんだけど・・・
今回一番の難しさ。
ソマーリオ
皆が言うようになんとも微妙なシステム。特に断られるであろう枚数を提示してそのままそれを受け入れなければ不利になると解っているプレイヤーがいないとシステムとしてまったく成り立たない。またその受け入れたプレイヤーは、ある意味人身御供になるんじゃないかと思ってしまう。まあ、カードを温存出来て、スペシャルカードが手に入るからいいのかな?
プレイヤー全員がこのゲームの肝となる部分を理解していないとゲーム全体が破綻してしまう。だから2回目はわしが大勝ちした。他のプレイヤーのやり方が単純に不味かったからだ。
おもろくないことはないのだが、どうしたらえええんやろとやっててモヤモヤした感覚が終始つきまとい、わしの嫌いやった時代の何がやりたいんか解らないクニッツィアデザインぽい。断っても点数が入るし、受け入れても駒が置かれて点数が入る可能性が高まる。
思うに、断って入る点数と受け入れて駒が置かれる行為との損得勘定がパッとみて解らないから駄目なのだ。この部分をもっと全面に出して誰もが解るような形にしなければ万人に受け入れられないゲームとなってしまう。
全員がこのゲームを何度もやって損得勘定が即座に解るようになれば、そのジレンマを大いに楽しむ事が出来ると思うのだが、2回やった程度ではさっぱり計算出来なかった。
説明書の最後あたりに勝ち方のヒントみたいなんがあれば良かったと思う。それを指針として皆に説明すればもっと早くにジレンマに気づいたやろうになあ。
gioco del mondo