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Antoine Bauza
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Funforge
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2〜5人
40分
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東海道
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プレイヤーは昔の日本の旅人となって高名な東海道をたどり、この旅を豊かな経験に満ちたものにするのがこのゲームの目的だ。
旅は「京都」からスタートし、「江戸」へと向かう。
プレイヤーは雄大な田園地帯を通り、美味しい名物料理を味わい、お土産を購入し、温泉の効能を体感し、さまざまな旅人たちや名勝との忘れられない出会いを経験するだろう。
プレイ感
日本をテーマにしたタイトルは非常に惹かれたが、ボードが真っ白過ぎておもろくなさそう。まあ、それでも東海道五十三次をテーマにし、そこそこ楽しめる、そしてルール簡単という事で買う事にした。タナカマ夫妻、COQとの4人プレイにて。
最初にそれぞれ特殊能力を持ったキャラクターカードを2枚ずつ配り、そのうち気に入った方を自分のキャラクターにする。
COQ「これ、水戸黄門が強いらしいですよ」
残念ながら水戸黄門は、誰にも渡らなかった。
最初の所持金はキャラクターカードに書かれている。
あっきーは9金でタナカマは2金という、両極端なキャラクターを選択。
左の京から右の江戸へと、好きな数だけ進んでアクションを実行する。アクションマスの説明だけでルール説明は終わりだ。
東海道を伝って京都市から江戸へと下っていく。京都市? 京ではなく京都市?
まあ、海外製作の割にそれ以外の間違いはなく、目を瞑ろう。都市のとこ萎えるからシールでも貼っとこかな。。
手番は常に一番後ろのプレイヤーが行うので、連続で手番を行う事もある。
手番に、空いている好きなマスまで進めて、アクションを実行するだけだ。後退は出来ない。
簡単にマスの説明をすると
村 3枚のお土産カードを好きなだけ買える。種類に応じて得点。
温泉 2ー3点の温泉カードを貰う。
出会い 出会いカードを引き、アクションを行う。
田畑 3金貰う。
神社 1−3金、奉納する。
景観 数字の順番に景観カードを貰う。
宿場 ストップ。名物料理を順番に買える。
基本的に田畑以外は全部得点が入るのだが、若干点数の入り方が違うだけだ。ちなみに田畑以外でお金を貰う事はできない。点数は即座に記録する。
2列のマスがあるところは二人まで入れる。赤の■が並んでいるところが宿場で全員ストップのマス。ここは簡単にいえば決算だ。
こうして江戸に着いた時、一番点数が高いのが勝ちだ。
最初の1手目、わしは出会い厨として、出会いを求める。わしの女キャラクターは出会いをすると金1、得点1出来る。まあ、売春しとんのやろうなあというキャラだ。せめて金を貰わなければ、恋多き乙女で済むが金もろたらそうなる。そんな事はどうでもええか。
で、2手目、ここであっきーがやったお土産カードがやたら強そうと思い、村を攻める。
で、土産を寄こせと3枚めくると持ち金ぴったり払えば、3種類買えるので、思い切って買うたった。
これがあかんかった。というのは
3種類の土産により1+3+5の9点入る。次に別の種類の土産を買うことができれば、1枚だけでもそいつは7点貰える。キャラクターカードの横は出会いカード。基本的に他のマスとよく似た効果である。右に並んでいるのが景観カード。徐々に得点があがり、全部揃えるとボーナス3点貰える。
タナカマ「お、金ないんですね。そしたら田畑へ」
あっきー「じゃ、わたしも田畑へ」
と、田畑封殺プレイを受ける。
先に書いたように、このゲームではマニーを増やす方法は田畑で農民からカツアゲするしかない。
そして持ち金なしのまま宿場へ到着。
宿場は全員ストップする決算である。たどり着いた順番に名物料理カードを1枚ずつ買える。名物料理は全て6点だが同じ料理は買えない。最後に名物料理に費やしたお金でボーナス点が貰えるので、高い料理を買うのもありだ。わしは文無しなので、買えなかった。
6点は痛い。
これが名物料理。全部6点だが、値段が違う。ゲームを通じて同じ種類のものは買えない。日本人がデザインしたのかというくらい完璧な料理名である。
ここでタナカマの五月ちゃんの能力が発揮される。無料で名物料理を貰えるのだ。
お金なしでカードが手に入るのは大きい。
そこからもテンデーズ夫妻はわしを封殺するため田畑封じへ走る。
いつもやっているメ○ウスやバネ○トなどの古参店を封殺してぶっつぶす作戦のようだ。手慣れている。
神社に奉納すると自分の色のとこにお金をおいていく。後で奉納の順番によりボーナス点が貰えるので、このゲームで一番プレイヤー間の絡みが多いところだ。
あっきーは、お金に物を言わして、ガンガンと土産カードを買うていく。
COQは、安藤広重の景観パワーを使いまくる。宿場につくと、好きな景観カードを1枚貰えるのだ。
景観カードは3パターンあり、それぞれ3,4,5枚で完成する。
で、一番最初に完成させたら3点のボーナス点が貰える。マス目はそれほど多くないことから、宿場ごとに1枚貰える特殊能力は非常に強い。
わし「金くれぇ」
相変わらず既存店ぶっつぶすプレイを繰り返すテンデーズ夫妻。
しかし、わしには売春という手があり、なんとか1金ゲットする。
タナカマ「ちっ」
そうこうしている間に、再び宿場へ。
トップ選択はわし。
わし「1金で買える料理あるんかのう」
開くと、団子とおにぎりが1金で買える。
名物料理というにはほど遠いが、6点はいるのは同じなので、当然買う。
タナカマはまたしても幼女のささやきプレイで、無料で手に入れる。
とまあ、こんな感じでゲームは進んでいき、COQはきっちり景観カードを全て先に揃えて江戸に到着。
全員ここで最後の名物料理を手に入れて、ボーナス点を加算する。
COQ、全種類トップ揃え。徐々に景観が揃っていくのは見た目にも雰囲気も良い。
タナカマ勝利。
わしはボロボロかと思われたが、意外にも2位に健闘した。
所要時間40分
江戸への旅が終わる。
COQのコメント
これ、ルール読んだらクソゲーやと思うんですが、やってみると意外と楽しいんですよね。
拡張込のキックスタートやってるのに未だに届いてない。
ソマーリオ
カツカツではなく、のんびりと楽しむという思った通りのゲームやった。日本をテーマにしたこういった旅路のゲームが欲しかったので、買うて良かった。
特に良かったのは、京都市以外に日本の間違った認識をしておらず、カードに書かれたアイテムもしっかりと日本日本しているところだ。絵のタッチは浮世絵を意識したような薄い色だが、如何にも外人が作りましたよという雰囲気はあるものの全然許される範囲である。
わし「ボザはなんでこんなに日本びいきで日本に詳しいんやろ?」
タナカマ「確か、嫁さん、日本人だったような気がします」
わし「なるほど」
システムとしてはジレンマがほとんどなく、他のプレイヤーにもちょっとした嫌がらせ程度しか出来ないが、皆で仲良く江戸へ下る設定なのに、これはこれでいい。殺伐とした旅はおもろくないだろう。何より負けたとしても嫌な感じがしないので、低学年くらいの子供とでも楽しく遊べるに違いない。キャラクターの強弱は確実にあると思うが、それすら許容できる雰囲気を持っている。
追加キャラクターや追加カードも簡単に作れそうだ。
唯一、改善して欲しいと思ったのは、真っ白けを基調としたボードとカード群だ。どうにも日本らしくない。
日本らしくするなら緑や赤を基調とした色だろうが、古地図をイメージさせる薄茶色でも良かった。