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Wolfgang Werner
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MATAGOT
アークライト
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2〜4人
30分
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龍 -TATSU-
amazonで購入
赤龍と黄龍の二つの勢力に分かれ、聖霊を捕まえて得点を稼いでいくトリックテイキングゲームです。
プレイヤーは、配られたカードで勝負を行い、得点を獲得して目標値を目指します。
このゲーム最大の特徴は、赤龍と黄龍のカードがまぜこぜになった状態でカードが配られ、自分の属する勢力側のカードしかプレイできないこと。
そして、自分の勢力側のカードを手札からプレイできない、またはしたくないとき、他プレイヤーにあなたの代わりとしてカードのプレイを指示できるルールがあること。
相手の持っているカードを予測したり手札の読み合いが熱く、自分の思い通りにゲームが展開されたときの快感は病みつきになるでしょう。
プレイ感
COQのTwitterで見て面白そうと購入した。 変則トリックプレイのジキルとハイドのリメイク品である。
一番面白いのは4人のチーム戦ということで、コタ12歳、そーじろ8歳、Miaとの4人プレイにて。
さてチーム分けだが本来ならわしとそーじろ、ミアとコタとなるのが普通だが、コタにムカつくことがあって、懲罰的にコタとソージロでやらせたった。
コタ「ひっどー」
わし「お前が悪い」
ソージロは全然悪くないのに割食っただけやけど。
でも本人はいたって平気な感じ。
わし「どっちとる? どうせ赤龍やろ?」
わしとしては黄龍でよかった。
昔、ヤンジャンで黄龍の耳というエロ漫画があって、結構好きやったからだ。なんせ金持ちになりそう。
陣営は対面に座る。真ん中の陣営表示カードは特にいらないと思うが、まあ、何度かやると陣営が分からなくなることもあるのだろう。
このゲームは赤龍と黄龍にカードが分かれている。裏面から見てもがっつり分かる。
カードは自軍のカードしか出せないが、カードはまぜこぜで配られるのだ。
どうするか?
自分の手番では、相手を指名して代わりにカードを出させることができるのだ。
拒否権はなし。 ポイントは、あくまで自分の代わりとしてカードを出させるので、自分の色のカードを出させて、その人の手番もしっかりカードを出す必要がある。
もちろんその時に他人を指名しても構わないという乱暴ぶりだ。 特殊なことはない、単に自分のカードとして出したことになる。
カードは各陣営ごとに1から6の強さがあり、これに0の倍カードと融合カードがある。
リードプレイヤーから始め、数字が1番高いカードを出したものがトリックを取る。
そもそもスートが2種類しかなく、自軍しか出せないのでマストフォローもクソもない。ただ数字比べだ。
同点の時は、先に出した方が勝ちだ。
カードは美しすぎて、分かりにくくなってしまった。黒縁が赤龍、白縁が黄龍でこれは裏面からも判別できる。
左上の数字がカードの強さで、その下に小さく書かれているのが点数であるが、0のカードは何倍かが書かれている。
全員のカードが無くなったら得点計算を行う。手札が無くなっても他人に出させるルールがあるため、そのまま続行するわけだ。
得点は自分が集めたすべてのカードの得点を足して、それに自軍色の倍カードを掛ける。 自軍の倍カードが0枚だと0点になってしまうと言うことだ。
融合カードは特殊なカードでこれが出されたら、そのラウンドでは誰もトリックをとれず、キャリーオーバーとなる。次のトリック勝者が総取りする。
チーム得点が500点を超えなければ、再度配り直してプレイする。どっちかが500点を超えたら、そのチームが勝ちだ。
自分の手札に黄龍が多ければいいのだが、なかなかそうはいかない。
アイコンタクトで示し合わせればいいのだが、なかなかに難しい。
キーとなる6のカードと融合カードの存在が大事なのだ。
6のカードは最強であるがゆえに、融合カードで有耶無耶にされてしまうとダメージがでかい。
逆に言うと、相手の最強手を封じるカードでもある。
miaが黄龍の5で勝とうとしたがコタに赤龍の6のカードを出されたので、黄龍の融合カード(手前の0の下のカード)で持ち越しにした。が、次の手が0しかなくて、miaに任せるしかない。
カードの枚数は限られているので、誰がどんな感じのカードを持っているかは、ゲームとしての面白さを残した形で読める。
このゲームは完全に読み合いのゲームであるのだ。
そして、この読み合いに
mia「あちゃあ、やっちゃった」
3倍のカードをあげたり、6のカードを融合使われたりと最低の第1ラウンドである。
ソージロ「やったやった!」
なんと190点も取られた。
mia「もう勝ち目ないじゃん」
12歳と8歳に勝ち目ないって。。
わし「アホか! 190点取られるってことは、取り返せるんやって」
mia「そうかなあ」
次のラウンド、めっちゃ適当なんがムカつくわ。
次のラウンドは、どっちもそこそこの点数で終着。
そこから2戦ほど、一進一退の後、とうとうわしらが190点をやり返して勝利まであと40点となった。
mia「結構、いけるのね」
当たり前じゃ。
コタ「やば。ソージロちゃんとしろ」
ソージロ「ちゃんとやってるよ!」
次のラウンドで決まりやな。コタチームは残り100点も取る必要がある。
と・こ・ろ・が!
わしらがやらかしてしまい、500点到達せず、次のラウンドに持ち越し。
そして・・・
ソージロ「やったやったやった」
飛び跳ねて大喜び。
200点以上取られてしまい逆転負け。
コタ「やった!」
所要時間30分
ソマーリオ
これは確かにおもろい。
カードの絵が超分かりにくくて、また変わったシステムやから最初のとっつきは悪いかも知れんけど、かなりよくできた心理戦である。
相手に指定カードを出させるのは、日本が作り出したツーテンジャックや大貧民に通じるものがあり、そういったシステムがドイツゲームには珍しくもあまりないため、非常に新鮮に感じる。
3人だと個人戦とのことだが、1番面白いのはなんといっても4人のチーム戦だというが、ほんまその通りだろう。
プレイは、読み合いの時間がほとんどなので、ほいほいと進むよりも、じっくりと考えてカードを出す感じとなる。
この手のチーム戦では、ティチューやごいたに通じるものがあるので、これが好きな人には絶対にオススメできる。
元々はジキルとハイドというテーマもデザインも地味だったが、意外とそちらのほうがテーマにあっている感じがする。