Mark Berger
Edith Grein-Boettcher

Ravensburger

2人
8分

スフィンクス

ライムンド・ラートロス教授は、未発掘の部屋と廊下の位置を測定していました。すると、そこにはいくつか入り口があり、そこに不思議な書き込みを見つけました。
何千年ものあいだ、スフィンクスはあなたを待っている。
暗い廊下は、転機の効く敵のためだと思いなさい。
曲がりくねった廊下は、あなたのために考えられたのだ。
宝はあなたのものだ…もし、あなたが彼より先に宝にたどり着けば。

プレイ感

昔、ゲームギャラリーというHPで紹介されてて、単純やけどおもろそうとずっと探してた。BGGにて売ってるのを発見したのでJyamaさんに交渉をお願いして手に入れる事ができた。そして紺碧さんに訳して貰ってようやくゲーム出来る運びとなった。miaとプレイ。


互いに2枚のゲームボードを持って、相手に見えないようにして片っ方のボードに15枚の壁チップを使って迷路を作り、入り口と宝物のマーカーを配置する。それが出来たら、入り口と宝物マーカーの位置を宣言して、その宣言に従って、マーカーをもう一方のボードに配置する。
つまり隠されてるボードは相手が探検する迷路であり、公開されているボードは自分が探検する迷路となるわけだ。


左がわしの作った迷路で、右が探検する迷路。お互いに相手に入り口と宝物の場所を教える。

手番には、公開されているボードにある入り口マーカーの前後左右の番号を宣言する。相手は、隠されている迷路をみて、何もなければ『てくてく』と宣言し、壁チップが置かれていれば『どん』と宣言する。てくてくなら、そこに回廊チップを置いて、さらに前後左右の番号を宣言して続けていく。どんなら、壁チップをそこに置いて手番終了で相手が同様にこれを行う。
こうやって相手が作った迷路を進んでいき、先に宝物に到着したプレイヤーが勝利する。
ちなみに宣言する番号は、今まで置かれた回廊チップもしくは入り口の前後左右ならばどこでも良い。


わしの手番は回廊を進み、最後に壁にぶち当たって終了。

勝負は、準備段階での迷路の難易度で決まる。ヒントとして、長くするのは当然だが、大きな部屋や回廊は相手を惑わせる効果ありと載ってた。

わしの迷路は写真の通りで、大きく2本の回廊があり一方は宝物に繋がってる正しい回廊だが、一方は最後で辿り着けないようにしたダミー回廊である。上手く引っかかってくれるといいんやけど。

mia「C5」

わし「てくてく」

(やべぇ、正しい方向へ行きやがった)

mia「C4」

わし「てくてく」

こんな風にして、まっすぐ正しい道を辿ってきた。
さすがにストレートに行くことは叶わず壁にぶつかり手番終了。

次はわしの番。
わしも闇雲ながら、てくてくを繰り返して進んでいく。
ある程度、進むと「あ、こいつ、ここで迂回させようとしてるんちゃうか?」と迷路の形がうっすらと見えてくる。


ここまできたらもうほとんど解る。

次はmiaの番。当然、真っ直ぐ突き進んでくるが、再び壁に当たって手番終了。
わしも続きはさらに順調に伸びていく。

mia「ちょっと待てよ。ひょっとしてこっち?」

2度3度壁にぶつかったmiaは、なんと入り口に立ち戻り、進み出した。
そう、わしがトラップを仕掛けた間違った道へ。

(やったー! 引っ掛かりよったあ!)


壁にぶつかりまくってなかなか進めないmia。

そして袋小路に嵌ってる間、わしが宝物を見つけて勝利。

所要時間8分


そうこうしているうちにわしがゴール。

もっかいやろうという事で、再戦。
今度は入り口と宝物が斜めになったちょっと特殊な形の迷路を作ったが、いきなり正しい道へと歩かれそのままたどり着かれてしまった。

miaのコメント

なかなか軽くて面白い。衝立のスフィンクスが可愛い。

ソマーリオ

鉛筆と紙さえあれば出来る昔からよくあるゲームを、パッケージ化しただけなのだが、このコンポーネントがなかなかに良くできており所有欲を満たす。

紙と鉛筆なら小学生以外はわざわざやろうとしないところがポイントだったりする。大人でもこのようにパッケージ化されてればちょっとやってみようかなんて思うだろう。

ゲームとしてはすっきり簡単で、取り立ててどうのこうの書くところはないが、短時間で終わるのと、なんだか妙に懐かしい感じがする。

コンポーネントは、しっかりとしており、とても良い。スフィンクスの衝立も厚めの紙で出来ておりずっしりといった感じだ。全体的にレトロなイメージがあり、質素なのだがそれが返って良い味を出してる。

この手のゲームとしては日本ではドラゴンクエストダンジョンってのがあった。こちらはもっと造形が凝っており、さらに怪物の出現やロトの剣などアイテムまで手に入れるようになっている。基本は同じようだが、自分が進む迷路が、紙と鉛筆なのは残念だ。ここは2セット手に入れるしかないのだが、値段は高いし、そもそもが絶版だったりする。一度再販されているので、再々版を待とう。最近の傾向からみて再々版されるとみた。

gioco del mondo