議員さんの大奮闘!
総選挙をめざせ!

タカラ
スクールパンチ -13B-

2〜4人
20分

必勝!総選挙ゲーム

おエライ先生たちが、総選挙勝利を目指してテンヤワンヤ。
でも政策が問題なのだよ。
さて総選挙で勝利を収めるのはどの党?

ルール説明

総裁選が近いんでこれの紹介を。
スクールパンチが後半出した、パロディシリーズ。人名等がパロディになってる。風刺ゲーム?

住民党(じゅうみんとう)、会社党(かいしゃとう)、仰山党(ぎょうさんとう)、金平党(こんぺいとう)の4党から選ぶ。ちなみに名前が違うだけで意味はない。党首はそれぞれ、頭突電光(ずつきでんこう)、阿姿一応(あすがたいちおう)、嫌元漢字(いやもとかんじ)、藪入押勝(やぶいりおしかつ)と、まあ党名と同じくパロッてる訳なのよん。

最初に総選挙として21名の議員の獲得をする。プレイヤーは1個ずつマイサイコロを持って、一番高い目を出したプレイヤーが議員カードを1枚ずつ取っていく。高い目が複数いた場合、無所属として横に分けておく。
獲得した議員数に応じて、議決早見表の上に自分の色の駒を置く。『議員が3人以下なら1で可決、議員が4〜5人は1,2で可決』という風に人数が多いと可決されやすい。可決されやすいと支持率を集めやすい。

ゲーム全景。基本は双六なのだ。

さあ、ゲーム開始。サイコロを振って、進んだ指示に従おう。ほとんどは『オリンピックを岡山に誘致する発議がされている』や『警察官の制服を自由化する発議をする』とかの法律の提案で、これが否決になるか可決するかを議決早見表をみてサイコロで決める。議員数が少ないとかなり辛いぞ。

法案によって、可決すると支持率が4%アップするとか否決すると2%ダウンするとか書いてある。支持率タイルを貰ったり払ったりするが0%以下になる場合は支払わなくてよい。ただ可決してダウンする場合もあるし、『発議した』場合と違って『発議されている』場合は議員数によらず確率は二分の一である。ここらへんで議員数が少ないプレイヤーのバランスをとっているのがいかにも日本のゲームだなあという印象。

中盤あたりでストップ不信任決議案の『選挙』マスがあり、ここに誰かがたどり着いたら全員集合。
議員カードを党首以外返して、最初のように選挙、議員の獲得を行う。
ただし、今回は支持率10%毎にサイコロの目にプラス1出来る!

そしてゴールマスでもう一度、議員の獲得、総選挙を行って議員数の多いプレイヤーの勝ち。

プレイ感

TAMと『おエライ先生』好きのジャンボと3人でプレイ。
最初の選挙でやたらめったら議員を獲得するジャンボの仰山党。
住民党のわしと金平党のTAMは僅か4人ずつでかなりしょぼい政党に。


向こうに見えるが、大政党仰山党。右が無所属。手前がわしの住民党だ。禿げ系ばっか? 左に置いてあるのが議決早見表で、その隣が支持率タイル。

「おかしいなあ。一応、鈴木善光は総理にもなった筈やのになあ」

大政党となった仰山党は、次々に法案を可決し16%と着々と支持率をあげていく。金平党もそれに負けじとサイコロの目に恵まれて、12%と追随するが、住民党は『自転車を持ってる人に税金をかける』というしょぼい法案を可決したり、『水虫を法定伝染病に指定する』というなかなか(?)の法案を否決したりして支持率は0%のまま。

(次の選挙がやばい……)

一気に20%オーバーまでの支持率を集め悠々自適の仰山党だったが、『国会でバカヤロー発言をしてしまい6%ダウン』を食らう。

それを嘲笑う金平党の党首藪入押勝。しかしその金平党も『オリンピックを岡山に誘致する』といったしょぼい法案を可決したりして一時は20%に迫る勢いの支持率は、とうとう10%に。
これを機に一気に支持率を集めようと躍起になる住民党だが、サイコロの出目が大きすぎて駒が進み一気に不信任決議案、総選挙へ。


4人の党首と議決早見表。議員数が多いほど可決しやすいのが解る。

「えーと、金平党が10%で、仰山党が12%。で、住民党が0%と。わしだけ、サイコロの目にプラスできんやんけ!」

『住民党、大敗!』
翌日の朝刊の見出しには大きくそう書かれた。僅か、3人の議員数!
大躍進したのはTAMの金平党。議員数9名の大所帯だ。

相変わらず支持率0%の住民党だっが、ここで大チャンスに恵まれる。

『連合政権』

このマスは好きな党を選んで、その議員数をプラスしてサイコロを振れるのだ。可決すれば12%アップと支持率は大幅アップする。しかし見返りとして、議員をひとり、その政党にあげなければならない。

「ほな、金平党と組むわ」
当然、大政党のTAMと組む俺。サイコロを握る手が震える。1から5までで可決するのだ。

「おりゃああ!」
6……。

連合政権の樹立は露と消えた。しかも住民党員はこれで二人となる。

しょぼすぎる。。。

しかし頭突電光を党首とするデュオ住民党はそこからが違った。発議するのではなく、既に発議されている法案に対して次々と国民の声に応え、最後の総選挙では支持率を20%にしたのだった。かたや金平党と仰山党は世論を無視した法案をあげていき、支持率は一桁台に落ち込んだまま最期の総選挙となった。

「ほな、わしだけプラス2で、お前ら0な」

かくして住民党は与党となった。所要時間20分。

勝ったー!

TAMのコメント

サイコロ振る時、ごっつ燃えましたわー!

ジャンボのコメント

じり貧になっていったんでおもろなかったです。最初良かっただけになあ。バカヤロー解散が響いた。
「テレビの深夜放送を復活する発議をするってあるけど、あかんかったっけ??」
昔、確かそんなんありましたよ。石油ショックの時かなんかに。
「3へぇ〜やな」

ソマーリオ

と言う訳でただのサイコロゲームです。わしゃどうもサイコロゲームは好きじゃないねんなー。ただ『シートベルト着用を義務づける』とか『教科書を漫画にする』とかこの時代では冗談やったであろう法案があるのが、ある意味恐いな。。。教科書は漫画にはなってないけど将来なりそうな勢いで絵がいっぱいらしいし、ね。

大体、シートベルト着用とか、チャイルドシートとか、なんでそんなしょうもない法案が通るねんな! そんなん自己責任でしょ。まったく利権絡みは恐いなあ。チャイルドシートなんか、かなりおエライ先生がたの懐に入ったと思われる。

と、総裁選を前にゲームを通じて世相を語ってみました。なんか、生類憐れみの令のような馬鹿らしい法律と感じるのは俺だけなんかなー。実際、チャイルドシートがなかったおかげで死んだ赤ちゃんってそんなに多いの? 統計見せてよ。人の道徳感を利用して儲けようとしてる悪法としか思えん。もし本当に子供が大切なら、子供を生んだ親たちに援助するのが筋やと思うのだが?? それとコストダウンを図るためなのか、普通スクールパンチはゲーム版をマグネットでくっつけて閉じるんやけど、これだけ、フック加工になってる。

そのうち、電車で老人に席を譲らんかったら罰金とか出来るんちゃう? 良心を義務づけるのはおかしいよ。それは教育の問題です。このゲームのマスは、新幹線にループをつけるとか、深夜勉強には夜食を付けるみたいな冗談の法案が多いけど、中にはアキカンを入れると5円出てくるアキカン回収機を設置するという素晴らしい法案まであるんやで。酔っぱらい運転の罰金を強化したりするよりもこういった環境に優しい法案を作る方が大切なんでないかい?

gioco del mondo