エミユウスケ

リトルフューチャー

2人
60分

サンゴク! -三国志対戦カードゲーム-


『サンゴク』は、群雄犇めき合う三国志の世界を舞台に、プレイヤーは一国の君主となり、武将を率いて三国の統一を目指すカードゲームです。

ゲームプレイの基本は、いかにして相手プレイヤーより多くの城を手中に収めるかによって競われます。戦場に武将を出陣させ、誰よりも早く、そして強い陣営を作り上げましょう。

武将の多種多様な能力、そして何よりもあなた自身の策を巡らせれば、敵う者などありません。

プレイ感

オビ湾のブログを読んで、おもろそうやったのでアマゾンでぽちった。三国志をBDでみただけのmiaと2人プレイにて。


5枚の城カードをプレイヤー間に置く。手番には、カードを1枚補充してから1枚城の横に置く。もし城の横に5枚のカードが並んだら「城攻」宣言をして相手手番にすぐに代わる。相手は攻城宣言した城に対して同じく5枚のカードを並べられたら、ポーカーの役のようなもので勝敗を決める。もし5枚のカードを並べられなかったり、攻城しているカードを5枚未満に出来なかったら、その城は落ちる事になる。こうして3つの城を落としたプレイヤーが勝ちである。


バトルラインのように向かいにカードを出していく。5枚揃えれば、攻撃可能である。

見かけは、バトルラインやショッテントッテンのような感じがするが、サンゴクはカードをどちらの陣営にも置ききるまで待たない。先に5枚揃えたら、次の自ターンに城を落とせるのだ。速攻が勝負である。またこのゲームではカードそれぞれに特殊アクションを持ち、カードを場に置いた時、宣言時、いつでもという効果を発揮させるタイミングが違っている。宣言時というのは、カードを補充した後、カードをプレイする前、である。

ルールを読んでてまず最初に気づいたのは、最初のプレイヤーの最初の手番はカード補充出来ないというルールだ。そうすると先行のプレイヤーは、ずっと手札が1枚少ないままプレイする事になるんじゃないかとオビ湾に訊いてみた。

オビ湾「そもそも、手札が最初の4枚なんてありえないですよ。思いっきり増えたり減ったりします」

なるほど、そういうゲームか。

一番始めに、野にあるカード2枚(補充するときはめくられて置かれている2枚か山札から選ぶ)に関羽、呂布が出ている。


いきなり、野に関羽、呂布が登場。左上が兵科で右下が陣営。ここが役勝負となったときに使う項目。後はアクションや、エピソード、名台詞などが書かれている。

これはいきなり大物補充できると思ったが、先行のわしは補充できないルールのせいで、とりあえず場にカードを1枚出した。

miaは関羽を取る。まあ、わしの手元には貂蝉がおるので、呂布でOK。


呂布ゲット。でも能力がいまいち強くないような気がする。

最初にオビ湾のブログで読んだように、ポーカーの役は覚えきれんし、このゲームではさして重要ではない。このゲームのキモは、如何に素早く相手のカード数が整わないうちに5枚のカードを出していくかだ。カードのアクションによっては、2枚出せたりするのもある。

そして黄蓋の苦肉の策

自分の場のカードを1枚山札に戻すことで、相手の場のカード2枚を山札に戻す

(え、何これ? めちゃめちゃ強いやんけ)

わし「じゃーん、苦肉の策」

mia「えええーー! なに、それぇ! 曹操がぁ!」

miaは三国志BDをみて、曹操の大ファンである。曹操を捨てたった。

わし「もっかい引いたらええやんけ」

とまあこんな感じで出しつ、ほかされつ、してると30分経っても全然ゲームが進展していないことに気づく。

mia「これ、終わるの?」

カードを出しても、取り除かれるのと、1つの城につき5枚のカードを並べるというのが大きく、なかなか進展しない。

しかし、ある程度経つと、そういった取り除くカードも少なくなって、カードが場にたまりだした。

まずはわしが1つ目の城を黄蓋の苦肉の策を用いて呂布率いる漢軍団で陥落させる。


鬼強の黄蓋の苦肉の策炸裂。そしてmiaに反撃を与えることを不可能として5枚揃えて攻城。

ポーカーの役だが、兵科が13種類とかなり多く、とてもじゃないが覚えきれない。
で、役としては下の方だが、同じ陣営5枚ってのを選んでしまうのだ。


これが役早見表だが、城の裏に印刷されてるので、城を落とさないと見れないという不親切仕様。

相手がある城にカードを置き始めると、果たしてそこに対抗しておけばいいのか、別のところを攻めればいいのか少し悩む。1手が遅れると、なかなか挽回しにくいのだ。

当然、そういったシステムなので、非常に接戦となった。

miaの持ってる典韋がやたらと強い。カードを捨てさせる身代わりとなれるのだ。

しかし、恐るべきは董卓である。
攻城してきたら、相手の場のカードを1枚捨てることが出来るのだ。
つまり董卓がいる城は攻城出来ない。

しかし董卓にも天敵である王允がいる。
王允は、董卓を除去出来るのだ。

わし「董卓、死ねや」

王允の能力は宣言時なので、複数回使えるため、典韋の身代わりを使わず董卓死亡。

しかしそこから仙人のうきつを使い魔法のように董卓復活。
再び置かれる。

さらに悪いことに、許猪というとんでもないのが出てきた。
なんと、許猪含め、同じ城に配置したカードは捨てる事が出来ないというとんでもない能力。

董卓「がっはっはっは!」

もう手が出ない。

現在、落とした城は1つずつ。
呉軍団でかためた城は、先行しているので間違いなく落とせる。
しかし、残りの2城は、1つはmiaが圧倒的に進展で間に合わないだろう。
もうひとつは、この董卓率いる城なのだ。

唯一の可能性は、こちらから攻城せず、役勝負に持ち込んで勝つ事。
董卓軍団はてんでバラバラのブタ。こちらは諸葛亮を放り込んで兵科スリーカードで勝負すれば良い。

ところが、miaの次のカードがえげつなかった。

相手の場の2枚を手札に戻す。

負けた。

万事休す。
董卓位置のカードを2枚戻されると、相手の攻城戦に間に合わない。


左の城が董卓のいる城。手強すぎる。

現にそうするところだった。しかし

mia「あ、やっぱり辞めて、こっちの2枚を戻す」

なんと、呉軍団のところから2枚戻したのだ。

わしは董卓はほっとき、呉軍団を再度出していく。

そして呉軍団で攻城した時、それを当然無視してmiaは董卓で攻める。

mia「攻城」

わし「じゃあ、諸葛亮を出して、役勝負。わしはスリーカードで、お前はブタなんでわしの勝ち」

mia「え、え、えーー!!」

所要時間60分


これで勝負あった。

miaのコメント

三国志を知ってるとなかなか面白かった。しかし、勝てたのに悔しい。

よっぽど悔しかったのか、この後すぐに寝たのだが、ちょんちょんと起こされた。

mia「ねえ、董卓は攻城の時にカードを1枚捨てる事が出来るんじゃなかったっけ?」

わしゃ、攻城しとらん。それを待ってたんや

mia「くっそー」

ソマーリオ

オビ湾も書いてたが、光栄の三国志ばっかりやって攻略本の人物紹介を覚えて三国志通になったつもりでいるわしのようなにわか三国志ファンでも楽しめるように、カードに名セリフなどが書かれており、なかなかに好感が持てる内容。
ただ絵柄は少女漫画タッチの萌え系で三国志からは外れた感じは残念ではある。

さて、内容だが、5枚も揃えるという冗長な感じがするシステムで、さらに兵科が13種類もあって役が全然覚えられない(というより関連づけが解りにくいので覚えにくい)というところが、勿体なかったかなという感じがする。
この冗長さがゲームのキレを悪くしている。

また諸葛亮、曹操、関羽、呂布など名だたる名将の能力が弱い。兵科を好きなのに変えられるとあるが、はっきり言うて、役勝負になんかほとんどならない。強いのは場のカード枚数を左右するカードなのだ。
黄蓋、典韋、許猪、董卓、ここらへんが無双である。

とはいうものの、例えにわかであっても三国志を知ってる人にとっては、かなり楽しめるゲームであるのは間違いない。ただのキャラクターゲームなのではあるが、名将がずらりと並ぶとうきうきしてしまうのだ。
ゲームのシステムについてもケチをつけたが、それは洗練されたデザインからすると野暮ったいというだけであり、三国志というキャラクターゲームとしては十分に楽しめる内容である。

拡張セットも出るらしいので、三国志が好きな人なら買うてみて試してみるのもいいだろう。
ただプレイ時間は20分では絶対に終わらない。

最近、ゲームの出来る環境が難しくなってきており、更新が遅れがちなのはご容赦ください。

gioco del mondo