Michael Feldkoetter

AMIGO

2~5人
45分

チーズだいすき


チーズがあるぞ!
ネズミたちは大騒ぎ。
大きなチーズから食べ始め、最後はふたをするネズミも。
たくさんのチーズを食べてお腹いっぱいになりましょう。

プレイ感

タナカマが持ってきた直方体の箱が可愛いサイコロゲーム。同じ箱を使ってサイコロシリーズみたいな感じでAMIGOが出しているようだ。チーズとネズミのゲームは正直ありすぎて追い切れんようになったが、新作らしい。タナカマ夫妻、COQ、miaとの5人プレイ。


場には1から6までのサイコロの目が書かれたカードが山になっている。自分の手番に、サイコロを8個振る。場にあるカードを取得するには、1のカードなら1の目が1つ、2のカードなら2の目が2つ、というふうに8個全てのサイコロがそのようにならなければならない。その際、場からではなく隣のプレイヤーの一番上になってるカードを貰ってもよい。サイコロは好きなように3回までふり直してよい。
条件さえ満たしていれば一度に2枚3枚を取得してもよい。


場に1から6のカードを山札とする。わしが4のカードをとったところ。

取ったカードは自分の前に並べるが、カードを重ねる事もできる。重ねる場合は、必ず数字の小さいカードを上に置かなければならない。つまり最大でも6枚しか重ねる事は出来ない。
山札の3カ所が売り切れたらゲーム終了。得点は、1のカードがのっている山は、一番大きな数のカード×枚数(つまり最高は6点×6枚=36点)で、それ以外は数字を足したのが得点となる。
他に先取りのボーナス得点カードと加算して一番点数が高いプレイヤーが勝ち。


このシリーズでは箱がそのままサイコロ振りの壺となっている。好きなサイコロを残して3回まで振り直しできる。キープしてたものを振り直してもよい。

ボーナス点で最も高いのは、1から6まで一番最初に重ねたプレイヤーに与えられる40点である。はっきり言うてこれさえ手に入れれば勝ちと思うのだが、当然リスクは高い。

あっきーは、中途半端に6が出たもんだから、これを目指した。
わしは3とか4ばかりが揃うので、ありがたくそれらを頂戴していく作戦である。


このボーナス点は早い者勝ちで得点が高いものを貰える。40点の奴は1枚しかない。右のカードはサイコロを1個だけ好きな目に変えられるプレゼントカードで、カードが1枚も貰えない場合に貰う事が出来る。

自分が持てる数に制限はないので、細かく刻むのは悪くない。
逆に、大きな数を狙ってしまうと、その数をキープしてふり直さなければならず、結局、自分の手番が無駄に終わってしまう事が多々あるのだ。

COQ「じゃ、4はあきおさんから貰います」

わし「なぬー! 山札にいっぱいあるやんけ! やらしいおっさんやのお」

COQは隣人にそのカードがあれば奪いとるという、野蛮人な振る舞い。

わしはごく平和的に、山札から得ようと思う。

わし「じゃ、4ね。COQから貰う」

しかし、取られたもんを取り返してからじゃ。

COQ「あ、くっそー」

3とか4は結構出やすいので、なるべく早く仕上げて蓋をしてしまいたいところだ。
1のカードは蓋となっており、これを被せてしまうと足すことも出来ないが、奪われる事もないという特殊なカードなのだ。


1のカードは別に2枚までキープしておくことが出来る。自分の手番にかぶせてしまえば、蓋となり、以後、重ねる事も取られる事も出来なくなる。今、2つのカード山に蓋をして守っている。

相変わらずあっきーは、パーフェクトを狙って悪戦苦闘。上手く6は揃ったものの、5がなかなか出ずに苦労している。

わしは6の目から見放されてたのか、まったく出ない。そのうち5の目がでた。
5の目からなら、それほど苦労せずに5枚重ねが可能とみた。2番目に高いボーナス点は5枚重ねなのだ。

隣のCOQから奪われないようにして、5枚重ねを達成。

タナカマ「おお!!」

その後、次々と小物も仕上げて、3つの山札が尽きた。
あっきーは、途中まで進めてたものの、やはり6枚重ねは難しかったらしく、未完成。

わしがぶっちぎりの勝利。

所要時間45分


最後は5つのカード山に蓋をして、完璧に勝利。ボーナスもたっぷり入った。

ソマーリオ

サイコロゲームとして良く出てて楽しめる。ただシンプルなサイコロゲームには自分的にそろそろ限界がみえてて、食傷気味である。またネズミとチーズのテーマも、もうお腹一杯で評価がマイナスに作用した。これが10年前に出てたとしたらサイコロゲームの佳作としてを付けてた。完成度はかなり高い。

少し気になったのは、隣人からカードを奪えるというルール。これが、泥仕合にならないかと危惧した。サイコロゲームで泥仕合になったら、うざったくてしょうがない。ヘックメックでも人数が多いと泥仕合になったが、隣人のみという規制はあるもののこのゲームでもそれが起きないとは限らない。それでCOQは奪ったが、基本的に場のカードを取るようにしたのだ。

このルールを抜いてしまうとご馳走に1の蓋を被せてキープするというルールが活きてこないので、しょうがないところはある。ま、隣人のみなので許容範囲となるのだろう。ヘックメックを多人数でやる場合も、隣人のみというルールにすれば、多人数でも楽しめるかも知れんな。

システムとテーマの親和性もばっちりで、絵柄も可愛い。だいすきとダイスを掛けてるのも良い。でも、最初に書いたように、何もかもが食傷気味。せめて、料理を前菜からスタートして、デザートで終わるというコース料理にしたら、気合いが違ったかも知れない。

何度も書いてるが、あまりサイコロゲームをやったことのない人ならば、サイコロゲームの割に時間は少し掛かるが、完成度は高く、かつ面白く、間違いなくお勧めできる。くたびれたゲーマーなら、別にやらなくてもいいだろう。そんな感じ。

gioco del mondo