
11月3日 阪神の優勝パレードにたっかんといく。
梅田から淀屋橋を目指して南下すると、目の前で交通規制をやってた。
「迂回してください」
むー!
あと5分早く着いてたら行けたのによー。
しょうがないので迂回して南下する。そうするとあちこちで規制してやがって全然御堂筋に戻れねえ。
おいおい、心斎橋着くんちゃうん?
結局適当なところで、御堂筋に戻れたのはパレード1時間前。

雨はほんの少しぱらついてるだけで、これならなんとかいけそう。
それよりもね、眠い。。。
昨日、たっかんらと朝3時まで飲んでたからなあ。
それから二人してこっくりこっくりしてた。
そうすると凄まじい雨が降り出してきた。
そう、むかつく事に、パレードが始まるとねらったかのように大雨がふってきやがったのだ。
傘をさせば周りの人が見えなくなるってので、ひたすらささずに耐える。
雨煙の向こうに白いバルーンが見えた。

キター!!!
星野が手を振っているのが見えた。

俺が見たのはその一瞬だけであった。
強烈な雨が俺様の目にこれでもかと飛び込み、何も見えねえ!
それでも歓喜の雄叫びを「うおーーー!」とひたすらあげる俺。
後ろからはたっかんがわめく声が聞こえる。
「ほしのおおおお!! ほしのおおおお!!!」
「あかほしいいい!! あかほしいいい!!!」

何がなんだかわかんねえ!
なんせ雨が激しすぎて、目の中が溺れてる。

ひたすら俺も吠えながら、上にあげたカメラのシャッターを押しまくる。
「やぎいいいいい!! やぎいいいいい!!!」
「ふじもとおおお!! ふじもとおおお!!!」
たっかんが、後ろの奴らが名前を連呼する。
「16番だれや。あ! あんどおおお!! あんどおおおお!!!」
……
たった2分、たった2分であった。凄まじい雨の中吠えた。
万歳三唱した。
3台目のパレード車が視界から消え去る時、最後にたっかんが「くじいいい!! くじいいいいい!!」と叫んだ。

過ぎ去ると、雨が激しいのでわらわらと全員蜘蛛の子を散らすように退散し始める。
たっかんが隣の奴にすぐさま「名前、呼びすぎ!」と注意を与えた。
どうやら後ろの奴が名前を呼びまくるので、負けてたまるかと、呼びまくってたらしい。
「相手は二人でしたからね。俺の方がいっぱい呼んだると思ってたんですがかなり苦戦しました。もうひたすら名前呼びましたよ。でも八木を先に叫ばれた時は悔しかったっすわ。最後の野口で勝ちましたね。そしてトドメは久慈ですわ」
3番のジャージを着ながら、ご満悦そう。
うむ。たっかん連れていって正解。阿呆すぎておもろい!
睡眠時間4時間、まさかこの最悪のコンディションでわずか2分のために1時間も待って、来て良かったと思ったのは俺の人生で二度とないやろなあ。
ありがとう、阪神、ありがとう星野仙一!

世界に俺らの声は届いたかい?