Jaques Zeimet

Zoch

2〜8人
10分

おばけキャッチ

ここは幽霊がでるという噂のホテルの一室です。
部屋には、青い聖書、真っ赤な椅子、緑色のガラス瓶が置いてあります。時々、灰色のネズミが出るようです。
しかしなんといっても一番怖いのは、ほら、今あなたの後ろにいる真っ白なオバケが出ることでしょう。







プレイ感

テーブルゲームフェスティバルに行った時に、あまりにもコンポーネントが可愛いので箱を眺めてたら8歳以上と書いてる。メビウスママに「これ、こんなに簡単そうなゲームやのに8歳以上なんですか?」と訊いたらルールを説明してくれた。なるほど。おもろそうとすぐに購入。その後、オビ湾がやりましょうと自分のシュリンクを破ったので二人プレイすることにした。


ルールは非常に簡単。カードを1枚めくる。そのカードには2種類のものが描かれている。例えば、緑色のオバケと赤色のネズミみたいに。そこに描かれてない形と色のものを速く取ったらカードを貰うのだ。これは確かに8歳以上でないとむずいかも! やらしいことに、そのままの絵が描かれているカードもあって、その場合はそれを取らなければならないのだ。


こんな感じで小物はすべて木製。可愛い。

これが脳みそをムズムズさせる。
全然使ってないところを刺激されてる感じ。

ささっと取れだすと取れるのだが、脳みそが麻痺する時があるようで、何をみても解らなくなる時間がある。

勝敗はオビ湾と一進一退である。


このような存在しない物の場合、赤でもなく、青でもなく、瓶でもなく、ネズミでもないものを取る。つまりオバケが正解。

不思議な事に得意なジャンルが出来てくるのだ。

わし「あ、またネズミ取られた」

オビ湾「くっそー、どうにもオバケが取れない」


この場合、緑色の瓶が存在するので、緑の瓶を取らなければならない。

これだけならまだしも正答が出た場合、わしはお手つきするなど、オビ湾ペース。

しかしやっていくうちに脳みそが柔らかくなって、素早く取れるようになってきた。

オビ湾「やべえ」

徐々に差を詰めて、ゲーム終了。

なんと1枚差で勝利。

所要時間10分

オビ湾のブログより

さすがはZoch。こんなちっちゃなゲームでもテーブルをにぎやかにし、愉快な気持ちにさせてくれる。ゲームが空気を良くする。ボードに鼻がつくほどのめり込ませるゲームも良いが、こういうテーブル全体を眺める視点のゲームって素敵だと思う。

ソマーリオ

一瞬、考えてしまったり、無いものを探すという作業が人としてあまり快感を得られない作業なので、パーティゲームとして見ると盛り上がりは今ひとつのところがある。これはシステム上仕方が無いところだろう。また、得手不得手の人がはっきりしてるので、不得手の人はまったく取ることが出来ないのでつまらないと思うかも知れない。

それでもこのゲームには脳みそがムズムズするという妙な楽しさがあるのだ。DSの脳トレで「いんじゃんで負けてください」とあったが、まさにあれと同じ感覚である。

木製で作り込まれた駒は非常に可愛らしく、箱はコンパクト、値段も安く手元に置いておきたいゲームのひとつだ。人数も8人まで対応しているが、人数が多い場合は上級ルールで声を掛ける方法がいいかも知れない。ただ実際に触って取った方がわしは楽しかったので、とりあえず爪だけは切っとけという感じだ。

ただし絵には若干の不満が残る。駒と絵柄が一致しないのだ。これは統一して欲しかった。特にオバケとネズミの絵が実際の物と違うんよなあ。
8歳以上と書いてるが、もっと低年齢でも出来ると思うし、子供の方が得意なんじゃないかと思ってる。完全実力勝負なので、その部分は覚悟して買うた方がいいだろう。まあ、脳みそが麻痺する時間があるから、そのときに獲れれば勝負出来るんやけどね。

gioco del mondo