Rob Daviau
JR Honeycutt
Justin D. Jacobson
Chuck Kennedy
Bruce Lund

Restoration Games

2〜4(5)人
60分

ファイアーボールアイランド:ヴァル=カーの呪い

ファイアボールアイランドへようこそ!
話を聞いたことがあるかもしれません。若い頃に行ったことがあるかもしれません。
恐らく、火の玉が仲間の旅行者を恐怖の地獄に飲み込み、夜に目を閉じるのを恐れるのを見たことさえあるでしょう。
いずれにせよ、おかえりなさい!
ヴァル=カーの心臓と呼ばれる最高の宝石があります。ただしそれを獲ったものには大いなる怒りを受けることでしょう。
火山の激変、ヘビの群れ、野生のトラの襲撃、曲がった新しい種類の樹木、蜂の群れがあります。
しかし心配しないでください-私たちはそれに取り組んでいる最高の冒険家なのです。

ヘリポートで冒険の一日を始めましょう。免責事項に必ず署名してください。これにより、島全体でスナップショットを撮ることが法的に義務付けられます。
あなたは多くの道を駆け下り、危険を回避します。その代わり見つけたすべての宝物を手に入れることができます。

プレイ感

米アマゾンを見てたら、なんか妙にそそられるゲームを発見。元々発売されてたゲームをクラウドファンディングで復刻したみたい。
日本語訳は機械翻訳でクッソ読みにくいが、ネットで見つかった。ちゅうわけで、拡張2つと一緒に輸入することにした。ほかにも拡張はあるが、やたらと送料が高くなってしまうので、2つだけ。
カードの翻訳シールを作ろうと思ってたが、コロナ騒ぎで外出できず、下の子5歳でもできるゲームということで急遽やってみることにした。
mia、コタ9歳、ソージ5歳との4人プレイにて。


ルールはまったく大したことないのだが、この機械翻訳と、ほんまにこの翻訳で合うてるのか? という疑問があり、なかなかに説明しにくい。間違いがあるかもしれないが、こういう解釈でプレイした。英文読めば良かったのだが、面倒なので。たぶんこれで合ってる。


ハローコプターから第一歩を踏み出す。造形はみての通り、ピカイチである。ところどころに玉が置いてあるのが見えるだろう。これが火の玉だ。
ちなみにハローコプターというのは誤植ではなくHello copterと確かに書いている。

手札2枚。橙色の火花玉6個をそれぞれの場所にセット、赤色の溶岩(火の玉)玉3個をカタルシスカード置き場に、裂け目に1個おく。ちなみに内容物でそれぞれ1個多いのは予備である。
文言が非常に分かりにくいので、勝手に命名しなおした。カッコ内が元々の直訳である。

さらに36か所ある場所に宝物チップをランダムに表向けに配置する。ヴァルカーの心臓を所定の位置に配置。
残った宝物とラッキーペニーチップをモー(入れ物)に入れておく。
カタルシスカード置き場に、溶岩玉を3個置き、裂け目に1個おく。

木駒を差し込んで、根をヴァルカー火山の方に向ける。
木の根は、玉の流れを変えることができるようになっている。

各自に手札2枚を配る。


ボードは3つのボードから成り立っている。ところどころにある宝物を置く作業はかなりめんどい。メインのヴァル=カーは入り口は1つだが、3カ所の出口があってどこから玉がでるか解らなくなっている。また、60度ごとに目盛りがあって、回転というか、動かすことができる。

手番には、手札1枚をプレイし、移動させてからアクションを行う。移動は常に書いてある数字を進めなければならないが、橋と階段だけはそこで止まる必要がある。また洞窟に入ると、サイコロを振り、その番号のところから移動を続ける。移動は行ったり来たりはできない。他のコマを飛び越す事はできるが、同じマスに止まることはできない。マスは薄い茶色のゾーンのみである。最後に手札を補充する。

基本的に移動先に宝物があれば1つ貰えるが、カードによっては、移動力が高いが宝物が貰えなかったり、移動力は少ないが途中のものをすべて貰えたりといったものもある。また3色ある写真スポットが6箇所あり、ここに止まれば、写真カードを貰える。誰かが3色揃えると終了条件を満たすことになる。

そしてカードで最も重要なのが、火花を飛ばしたり、溶岩を流れさせたりするアクションだ。
火花は、指1本でピンと弾く。溶岩は、溶岩玉を4個とって、ヴァルカー火山から次々に流し込む。
溶岩アクションはすべてカタルシスカードとなっており、ゲームの終了条件となる。
カードとは関係ないがヴァルカーの心臓を手に入れたら、溶岩アクションを行う。
またここらへんのアクションカードにはヴァルカーもしくは木を回転させるマークがついている。


火の玉によって倒された駒。こうなると宝物を1個奪われる。代わりにアイテムカードを貰える。裂け目に溶岩玉が2個置かれている。つまり一度、カタルシスが起きたということだ。ここに4個たまれば、1ラウンド終了である。

カタルシスカードを使うと、カタルシスカード置き場に置く。これが3枚溜まれば、捨札をすべてシャッフルし直し、カード置き場にある溶岩玉を裂け目に1個置く。3個すべての溶岩玉が裂け目に置かれたらゲームの終了条件である。つまりカタルシスカードを9枚使ったら終わりの合図だ。

※ここの解釈を間違ってて3枚で終わってた。通りでゲームの終わりが早かったわけだ。


これがカード。12マス進んで、蛇を2個転がすと書いている。蛇は拡張のカードだ。カードのほとんどにアクションが書かれている。

いずれも誰かにあたり駒が倒れたら、そのプレイヤーの宝物を1個奪える。どちらが選ぶかは書いてないが、攻撃した方が選んだ方がええのかな?
取られたプレイヤーは、補償として、アイテムカードを1枚貰える。これはいつでも使えるもので、かなり強かったりする。
倒された駒はそのままにしておく。その人の手番の開始時に起こしてプレイを行う。つまり1ラウンドに2度倒されることはないという事だ。

もし自分で自分の駒を倒したり、玉を場外に飛ばしてしまった場合はペナルティとして、自分の宝物を1個、モーに置かなくてはならない。
もうひとつ忘れがちな重要なルールは、ヴァルカーの心臓だけは、そのプレイヤー駒を追い抜くことで盗むことができる。

こうして、先に書いたカタルシスが4枚でるか、誰かが写真カード3色揃えた時点で、ハローコプターがやってきて、ヘリポートから脱出できるようになる。2ラウンド行ってゲーム終了する。

ハローコプターに到着したら、モーにある宝物を1つ貰える。ラッキーペニーは得点が高いので、最初に到着すると良い。

2ラウンド終われば、得点計算である。
各色の宝物は1/2/3/4/5個以上で1/3/6/10/15ポイント。1色あたり最大15ポイント。
ヴァルカーの心臓は7ポイント、ラッキーペニーは6ポイント。
写真カードはハローコプターにいる場合のみ1枚5ポイント。

次回自分でやるときのために、詳しくルールを書いた。


今まさに溶岩が流れでたところ。

ちゅうわけでゲームスタート

ハローコプターからヘリポートに降りるの移動を1消費する。
移動力は、4,8,12といった風に大体決まっている。ぴったりと止まらないと宝物が貰えないので、いちいち先に手でシミュレートしないといけないのはちとめんどい。

わしは皆が右に行くのをみて、洞窟に入って運任せにすることにした。

mia「火の玉をはじける?」

わし「はじける。でも、今のところ宝物持ってるのってそーじろだけやで?」

というわけで、miaがそーじろを狙うも障害物があちこちにあって外れ。結構むずいのだ。

ゲームも進むと宝物を入手し出す。ちょこちょこと火の玉は飛ぶ。

左にでることに成功したわしは、フォトスポットにて写真を入手。
ゲームの基本的な目的はこれだ。

コタ「このカード使う」

カタルシスカード。溶岩を4個取って、ごろごろと放り込め。

コタ「よーしやるぞ」

ヴァルカーの口は3カ所ある。どこから出るか解らないのだが、なんか同じところから出てるような気がする?? バリとかがあるのか後でチェックするか。

溶岩流は、miaやわしの駒を倒す。

コタ「やった」

宝物を渡す代わりに、アイテムカードをゲット。
これが強いので、宝物を取られてもあまり痛く無かったりする。

カタルシスカードは数が多いので、溶岩流は割と流れてくるが、なんか思ったより派手さはないのが残念。

コタ「これ、取りたい!」

ヴァルカーの心臓は、両端が橋になっているので、もの凄く取りにくい。というか通常のカードでは取れないマス数なのだ。取るには4マス移動(途中の宝を取れる)か、


ここにあるヴァル=カーの心臓は、2つの橋に囲まれており、ルール上非常に取りにくい。ちなみに緑の玉は蛇で、この写真は拡張でやったときのもの。


蛇に咬まれたぁぁぁ!! 木を見てもらえれば分かるが、根で防御することができる。

コタ「このジェットパックを使う」

アイテムのジェットパックを使って取るしか方法がない。
ジェットパックは5マス進めるカードだが、多分橋で一時停止する必要がなく、マス数さえ合わせれば取れるのだ。

ヴァルカーのお怒りが爆発する!

またしても溶岩が流れる。

まあ、たいした事ないんやけど。

そしてわしが3色のフォトカードを集めるのに成功。
これから2ラウンドでゲームが終わりだ。


3色の写真を収めた。これで終了条件を満たしたのでハローコプターがやってくる。

わしはかなり下の方まできてたので、通常では戻れない。そこでアイテムの洞窟マップを使う事にした。好きな洞窟の出口に出ることができるのだ。

最初の到着はコタ。

コタ「ラッキーペニー貰う」

全員がハローコプターにたどり着くことができた。

バイバイ、ヴァルカー

得点計算は、ラッキーペニーとヴァルカーの心臓を持っているコタがぶっちぎりのトップだった。

所要時間45分
ただルールを間違ってたので、本来なら90分くらいかかるんちゃうかな?

コタのコメント

溶岩を流すのが楽しかった。またやりたい。

miaのコメント

うーん、よく出来たゲームばかりやってるから、もうちょっとなんとかできないもんかねと思ってしまう。

ソマーリオ

見かけは非常に派手だが、ゲームの意図が空回りしている感じがする。
もっとど派手に溶岩や火の玉に当たって盛り上がればいいのだが、あ、倒れたか、程度なのだ。

ぴったりと止まらなければ宝物をゲットできないため、ちまちまとマス数を数える作業が冒険スピリットを刺激せず、手順だけに追われているように感じる。

火の玉とか溶岩とか大味なのに、そこだけ緻密に数えるってが、デザインミスと言える。そこもざっくりやっちゃえばいいと思う。もう途中の奴、手に入れたらいいと思う。

せっかく拡張も買うたので、インディジョーンズのような大岩セットを加えた。
こちらについている毒蛇玉がまたもの凄く載っけにくくて、よく転がって落ちてしまう。

その割に効果がしょぼくて、毒蛇にかまれたら、手札からプレイするのではなく、山札を1枚めくってプレイするだけだ。

大岩は、かなりでかい駒でこれを弾いて相手にあてると宝物を2個取れるというものだが、もの凄く当てにくくて、近くにいないとまず当たらない。


この大岩はまったく転がらないので、思いっきりやった方が良かろうなのだ。

唯一、使えるのは蛇のお宝で、こちらは造形も良くて雰囲気をもり立てる。
キャラクターカードにインディジョーンズが追加され、特殊能力もあるようだが、この辺は採用しても採用しなくていいように思う。

コンポーネントはみての通り、もの凄く派手で、圧倒的な存在感がある。キャラクターも、全員造形が違っており、キャラカードの絵柄と一緒になってるのは良い。
インスタ映えするってやつだ。持ってる価値は十分にある。

ただ先に書いたように、ゲームの仕組みが機能不全を起こしている。木を動かすことは一度も無かった。それで防御しなければならないほど、溶岩や火の玉が怖くないのと、そもそもあまり当たらないからだ。むしろ当たったらアイテム貰えるので好都合とさえいえる。

せめて途中の宝を取れるというローカルルールでざおおざっぱに遊んでみてみようと思う。
このゲームの面白さは、ゲームの面白さではなくて、雰囲気の楽しさなのだ。

gioco del mondo