Touko Tahkokallio

Asmodee
Asterion Press
Lautapelit.fi
REBEL.pl
Ystari Games

2〜6人
300分

エクリプス

無限に広がる大宇宙。
様々な種族が覇権をかけて争いはじめた。
彼らも最初は宇宙を探索することが目的だったのかも知れない。
しかし、他の種族と宇宙で出会った時、その銀河の拡張戦争が行われるのは必然であった。
全長1kmもある巨大戦艦のエネルギー砲がうなる。
宇宙要塞がこれを迎え撃つ。
果たして銀河を支配するのはどの種族なのだろうか?

プレイ感

宇宙をテーマにした種族の拡張競争という事で、そういうのが好きな人には圧倒的に盛り上がってる。タメラが持っているというので、今回エクリプス会としてゲームをする事にした。他のゲームもやりたかってんけど、エクリプスの重さからみて、これしか無理やなと。タメラ、mia、ロー、hiroceanの5人プレイにて。


ルールの分量は凄すぎた。説明に1時間30分は掛かった。最後の方はあまりの眠さに死にそうになった。その横でローは気を失ってた。miaは血を吐いて倒れてた。ただ一人、予習をしてきたhiroceanだけが目を爛々と輝かせた。

自分の種族の様々な状況が解る種族ボードという個人ボードがある。表面は全員、人間で、能力はまったく同じだが、裏面は異星人となっており、能力が全員違う。タメラとローは人間で、後の3人はせっかくなんでという事で異星人側にしてゲームをする。

ボードには、3つの基本的なリソースを表示する。財政、研究開発、資源である。それぞれに自分の駒を全て並べる。そしてメインボードにそこから駒を配置すれば、その部分だけ空白が開く。そこの数値が毎ラウンド手に入るリソースということだ。つまり、働きに出てるから自分のボードには空白た出来るという事。


個人ボード。大量に駒をおいてるのが、3つのリソースである。財政3,研究4、資源4がラウンド最後に入る状態ということ。その下にあるのがアクション駒で、使えば使うほど財政を消費するのだ。現在1消費するよって意味。アクション駒はその少し右上のところに配置してアクションを実行する。
上にあるのがメインボードで宇宙を表しているヘックスとなっている。探検することで新たにタイルを追加していく。またタイルにアクション駒を置くということは支配しているという事。つまり支配すればするほど基本的な財政支出が増えることを表している。

手番には、アクション駒を使って好きなアクションを選ぶのだが、アクション行えば行うほど、お金が掛かる。それを表しているのがリソースの一番上の財政のところだ。財政が豊かであればアクションはなんぼでも出来る訳だ。アグリコラでいえば、子供にあたるかな。
アクションは時計回りに1度ずつ行っていき、全員がパスしたら1ラウンド終了。9ラウンドでゲームは終了する。

研究開発費は、新しい技術タイルを取得するのに使う。例えば中性子爆弾だとか、ミサイル兵器だとか、大容量バッテリーだとか、戦艦の建造技術だとかそんなの。これは毎ラウンド、規定枚数ランダムにサブボードに置かれており、研究開発費を使って買う事になる。異星人は最初から持っている技術がいくつかあるが、研究開発によって買う事が出来る技術も多い。なお一度買ってしまった技術は、次の資源によって製造される。

資源は、研究開発で購入したタイルや、最初から持っている技術を実際に製造するときに使う。

勝敗は、メインボードの惑星を支配した場合に貰える勝利点、戦争による勝利点、研究開発の深耕度による勝利点などの合計で決まる。ちなみにこの中で唯一、非公開情報は戦争による勝利点だけである。

わしの宇宙人は、製造力のある宇宙人で、基本的に製造コストが安くなったり、たくさん製造出来たりする。miaの宇宙人は技術開発力のある宇宙人で、技術タイルを安く買えたり、一度にたくさん買えたり出来る。一言でいえば、わしはサムソンで、miaはソニーだ。

hiroceanの宇宙人がえぐくて、旧銀河支配者の生き残り宇宙人である。このゲームもたくさんの宇宙開拓ゲームの例に漏れず、かつて銀河系を支配した凄いテクノロジーを持った宇宙人がおり、未だにところどころ出現する。hiroceanの宇宙人はこれらと友好関係にあり、探索によって宇宙タイルが増えた時にこういった旧種族が出てきても戦闘にはならずに支配出来る。通常はこいつらを戦闘で破らないと、支配する事は出来ないのだ。
また銀河の中心には異常に戦闘力の高いこれらの親玉がいる。

ゲームの序盤に行う事は、探索である。探索とは宇宙タイルを拡張する事で、資源が出る惑星を見つける事である。このゲームではいきなり戦闘にならないように、最低でも1タイル離れて他のプレイヤーのホーム惑星に接するように出来ている。なんにせよ、無血により、働ける場所があるのは良い事だ。

わしは引きが良く、出てくるタイルは好きなリソースを産出出来る惑星が多い。技術力はないが、安価で大量生産するわしのサムソン宇宙人としては、やはり資源を出す働き手を出すのが良いだろうとそういう作戦にでた。


序盤はこのように穴埋めすることで探索して支配することが主目的となる。タイルを新たに置く時には、ワープホールが◎になるように配置しなければ行く事が出来ない。また支配するにはアクション駒を使うので、それだけで維持コストが跳ね上がり、財政が厳しくなってくる。そのため支配したタイルに、リソース駒を配置して(つまり人を働かせる意味)経済力を上げなければならないのだ。

しかし、途中で大きな失敗だと気づいた。

わし「しもうた!! 結局これってアクション数増やした方が得やから、財政の働き手を増やした方が良かったやんけ!!」

そうこうしているうちにローの宇宙人と接する事になった。

ロー「同盟結ぼう」

わし「えーよ」

同盟を結ぶと、お互いに好きな働き手を相手の個人ボードに送る事が出来る。先に書いたように、個人ボードのリソース駒が無くなれば、リソースが増えるということだ。しかも勝利点1である。
ただし、相手の支配しているタイルに移動すれば、即座に同盟は破棄され、働き手は戻され、裏切り者カードを貰う。これは勝利点マイナス2点だが、その後、誰かが裏切るとそっちに移動するカードだ。


同盟したら、同盟タイルと相手のリソース駒の一つを左端におく。こうする事でリソース力が1個あがるのだ。また盾のマークが勝利点を表しており1点入る。
個人ボードをもう少し説明すると、真ん中には研究開発による購入した研究タイルを置く。こうすることで中性子爆弾や、戦艦を作る事が出来るようになる。一番上は、左から駆逐艦、巡洋艦、戦艦、要塞の能力を現している。研究タイルによって、強力な武器やエンジン、バッテリーなどを強化出来るようになってるのだ。

ゲームの序盤は同盟すると何かと有利なので、ローはhiroceanと、hiroceanはタメラと、タメラはmiaという風に隣同士接するたびに同盟はされていく。

わし「mia、同盟しよや」

mia「えー、なんか裏切りそうだなあ」

わし「阿呆、同盟した方がええて。信用せえや。攻めへんて」

mia「本当かなあ…ま、解った」

hiroceanの伸張が恐ろしい。この宇宙人は、タイルを拡張するときに、タイルを2枚見ることが出来、そのうち好きな方を置ける。hiroceanは、わざと旧支配者の宇宙人がいるタイルを置いていくのだ。
その隣のタメラは引き運が悪く、旧支配者のタイルばかりを引く。最初は戦闘する事で支配しようとしたが、一蹴されて以来、hiroceanの事も気になりタイルを戻す作戦にでた。そう、探検したタイルも絶対に置く必要はなく、戻す事も出来る。しかし1アクション無駄になる。その結果、hiroceanの勢力に圧倒され銀河の端へ端へと追いやられ始める。

タメラ「うわあ、キツいですわ」

序盤では、銀河の探索が主な目的となる。
しかしある程度探索が行き詰まると、途端に軍備の拡張が主題となっていく。ここらへんから中盤へ突入だ。


銀河の中心には旧勢力が縄張りを張っている。HP7、サイコロ4個という攻撃力は序盤には恐ろしく強いので、迂闊に手を出せない。
タメラ曰く、ここを最初に支配したら、全員からボコられるとの事。つまりそういうゲームだ。

まず最初に動き出したのはロー。

ロー「隣が脅威だから、巡洋艦を造る」

戦闘艦には、戦艦、巡洋艦、駆逐艦があり、他に移動出来ないものとして要塞があり、それぞれ基本スペックを持っている。
研究開発により、さらに上のスペックへと押し上げる事が出来る。

ローと接しているわしとしては、hirocean方面へ戦闘をし向けると本人が宣言していたとしても、当然、信用は出来ない。
わしも巡洋艦を造る事になる。

わしが作り始めるとその隣のmiaも、と一度軍備が拡張されると、ゲームの様相ががらりと変わるのだ。

そしてローが宣言したとおり、hiroceanへ侵攻開始。
タイルに侵攻した時点ですぐに同盟状態は破棄されて、それぞれの駒は自分の個人ボードに戻される。
そして裏切り者のマイナスタイルをローが受け取る。

戦闘はサイコロで6出ろシステムだ。6が出るたびにダメージを1与える事が出来る。それが耐久力以上になれば撃沈となる。
その際、コンピュータを強化していれば、サイコロの目にプラス修正されたり、強力な兵器に積み替えれば2ダメージ以上与えたりする事が出来るようになる。

hiroceanは慌てて要塞を製造する。このゲームのユニークなところは、パスを宣言してラウンドを抜けたとしても、こういう事態に備えてアクションの質は下がるがアクションを実行する事が出来るところだ。
戦闘はラウンドの終わりに行われるので、そういう時間もある。

そして全員がラウンドを抜けた後、戦闘解決。
戦闘のサイコロの振り順も、能力によって決まっている。標準状態だと一番速いのは要塞である。

hirocean「いけ…駄目か」

そして応戦

ロー「いけ」

これらを繰り返してどちらかが全滅するか、撤退するかまでサイコロを振り合う。

ロー「やった。次にここに居座っている旧種族を打ち破る」

それも成功させたローは、今度は上陸戦を開始。
上陸戦は、同様にサイコロを振って、その惑星系で働いている駒を攻撃する事だ。


まずは攻撃、それから上陸戦である。青ローがhiroceanの黒に戦闘を挑む。丸タイルが要塞。何故か要塞は紙タイルw
hiroceanの宇宙に7角形のタイルが置かれているが、これがすべて旧銀河支配の生き残りたちである。タイルにそういうのが描かれているので、hiroceanはわざとそういうタイルを配置しているのだ。ここを支配するにはhiroceanを打ち破った後、こいつらも破らねばならないのだ。

それも成功させて初めて惑星を支配できる。

ロー「ふう、疲れた」

お互いに撃破した数などを勘案して、戦闘ボーナスタイルを引く枚数が決まる。
先に書いたようにこのタイルは、唯一の非公開情報であり、1から4点まである。引いたタイル全てを手に入れるのではなく、その中で好きな1枚だけを手に入れるというシステムだ。戦争に負けても最低1枚は引く事が出来るので、戦争はやっておいて損はないように出来ている。

次にわしのサムソン族がmiaの星系を侵略しに動く。

mia「やっぱり来た」

サムソン族は、技術は全然ないが、軍備の製造コストが安く、量で攻める事ができるのだ。

わし「ほっほう、撃破」

mia「腹立つなー」

技術のソニー族がまるで現在情勢のようにサムソンに破れる。

わし「というかね、このゲーム、赤字国債発行できひんの? 最初の資材に労働力を出したおかげで、財政が厳しくてアクションが出来ひんねんけど?」

タメラ「無理です。この世界は物々交換なんです」

なんつう、しょぼさ。

ロー「そうそう。財政が厳しいんだよねえ。さっき同盟破棄して人が戻ってきちゃったから」

タメラ「もっかい同盟してみたらいいじゃないですか?」

ロー「オレはもっかい同盟してもいいんだけどねえ(チラ)、向こうがねえ(チラ)」

hirocean「こ、こっちは全然、か、構わないですよ」

わし「わしもまた同盟したいのう。もっかいわしらやり直そうや」

mia「DV夫だ!」

わし「ええやんけ。もっかいチャンスくれや。やり直そう。今度は上手くいくって」

復縁を迫るDV夫のわしは、その後も拒否られ、裏切り者タイルをずっと保持し続ける事になる。


白わしの戦艦2隻によりmiaの惑星をあっさり占領。

ここで11という阿呆みたいに超強力なバッテリーがローの手に渡る。

ロー「こんなんあるの!」

タメラ「そうなんですよ」

これを使ってローは、戦艦の心臓部を強化する。

うわあ、イスカンダルまで飛んでいきそう。

その強力な心臓部を元に、とんでもない攻撃力の戦艦を造ることになる。

接しているわしとしては気が気ではない。
わしの技術も単に安いだけという時代ではなくなりそれなりだったのですぐさま戦艦を造り、要塞を作り抑止力とする。

ロー「いや、そっち行かないって」

そして再びhirocean領に侵攻。
hiroceanも今度はとばかりに、強力な要塞と巡洋艦で迎え撃つ。


わしはその戦艦をさらにmiaの奥深くに進撃し、ローも再びhirocean領に深く侵攻。

宇宙にて、2大勢力が激突。
宇宙開闢以来、これほどの戦闘があっただろうか?

そして圧倒的な火力で勝利を手にしたロー帝国。
この戦いで、趨勢は決まったかに思えた。

ロー「あー、もう駄目だ。PTSDだ。やる気が起きん」


強力な2大勢力が激突し、ローが勝利を収める。

タメラ「ローさん、そろそろ銀河の中心を落とせますよ」

ロー「え? そう。じゃ行こうかな」

タメラ「大体このゲームでは、そこを落としたら、皆から集中攻撃を浴びるようになってます。強い勢力を叩かないと駄目なデザインですから」

ローの動きをみたわしは、miaの領内に侵攻して、これを撃破する。

段々と縮小するmiaの領土。

(うーん、ちょっとこれでは手加減せんとつまらんやろなあ)

銀河の中心にいる旧勢力をも簡単に撃破するロー。

ロー「あ、これ、戦艦の数って2個しかなかったんや。やられては造りやられては造りという作戦が出来ん!」

わし「阿呆やのう。そういうのは最初にしっかりと調べとかんと」

わし「ふう、わしも戦艦造ろうかのう。…あれ、これ2個しかないやん!」

ロー「だから言ったでしょ!」

hirocean「じゃ、モノリスの技術を買います」

タメラ「あー、やばいっす。hiroceanさんが端っこにバンバンとモノリス造ったら誰も落とせないので負けます」

モノリスは、それだけで勝利点3が入る。建てたタイルを支配しているものが、手に入れるのだが、端っこに建てると、落としにいけないのだ。
この作戦はわしも頂くことにした。


miaの陣地に奥深く入り、勝利点3が入るモノリスを建造する。


この頃のわしは見ての通り財政18というとんでもない経済力を手に入れている。左にある裏返しのタイルが戦闘時のボーナスタイルであり、唯一の隠し情報だ。最大でも4個までしかおけないので、5つ以上なるとどれかを廃棄せねばならない。つまり戦闘はゲーム中こんなけしか起こらないと言い換えても良い。

銀河の中心を虎視眈々と狙っていたタメラ帝国がいた。
こいつの戦艦はまたとんでもない方向に進化させていた。

タメラ「ミサイル戦艦です」

ミサイル兵器として先制攻撃サイコロ16個を一気に振って、それで相手が全滅しなかったら、負けというとんでもない戦艦。


これがタメラのミサイル戦艦。

宇宙戦艦ヤマトに出てきたゴーランド提督のミサイル戦艦や。


こんな奴。すべてミサイル。弱かったけど。

これがローが落とした銀河の中心に向かって侵攻。

強烈なミサイル攻撃で、ロー艦隊全滅。

ロー「なんじゃ、そりゃあ!」


緑タメラのミサイル戦艦が、ローの銀河中心に侵攻。


ローがはじめて敗れる。

最終ラウンド。ここを落とすよりも、わしの領土を落とした方がいいと、侵攻してくる。わしの戦艦は超鈍足のため、miaの領土内から復帰できず、最初から諦める事にした。

戦闘することで、ボーナスタイルが入るし、裏切り者カードもローに移動した。

しかもローは、上陸戦でまさかの失敗。わしが占領を続けることになる。

タメラ「あー、ローさん、中性子爆弾持ってなかったんですか」

中性子爆弾があれば、何もせず占領できる。研究開発コストは僅か2である。そして何故かタメラのミサイル兵器は14も掛かる意味不明なコストである。

その結果、やられたわしが勝利点で得をし、やったローが勝利点を損する結果に。


最後はこんな感じ。ローが攻めてきたが、1つ落としきれず。

そして勝利点計算。
なんとええとこの無かったhiroceanが勝利。
そして2位にタメラ。

わし「えー、どゆこと?」

タメラ「hiroceanさんのは、旧勢力が残ってるだけで勝利点1ずつ貰えますからね。もっと叩く必要があった」

所要時間5時間

miaのコメント

これは男の子のゲームだ。わたしにはちょっと向かなかった。なんせ長い。

ローのコメント

最後、あきおさんに攻撃しなかったら、勝てたかも。それよりも6ラウンド目からやることがなくて困った。ちょっと長い。それに直接攻撃をするもんだから、やっぱり手加減しちゃうんだよ。

ソマーリオ

宇宙探検、銀河帝国、異星人、宇宙要塞、宇宙戦艦、旧種族などありとあらゆる宇宙好きの要素を詰め込みまくった重量級のゲームで、その中でしっかりとした経済的基盤が根底にあるのには驚いた。

個人ボードのデザインが秀逸で、最初に全ての駒を並べるのは確かにめんどくさいが、いちいちメインボードにある駒数を数えなくても一目で分かる工夫が素晴らしい。
当初3つあるリソースの使い方が判断できずに何度も訊いたが、こうして落ち着いてレビューを書いてみるとすっきりと収まっている事が解る。唯一、研究開発して得たタイルの部品は、無料で造る事が出来るってのが気持ち悪かったくらいだ。ここは新造するときと同じように資材を使うべきだったと思う。

それ以外は、何をどうすればどうはいるというのは、ルールはたくさんあるものの、思った程覚えにくくはない。

このゲームの欠点は、ローも同じように話したように、6ラウンドあたりからやることが戦争以外になくなってしまい、弱いものいじめに陥ってしまう事だ。元々長時間ゲームであるが故に、ボコボコにされると残りの時間が苦痛以外何物でもなくなってしまう。

そこで中盤、最も強大な力を持ってたわしもローも攻撃の手を緩めた。そのことによって勝利が手のひらからポロリと零れてしまったのだ。

今回のプレイでも一番戦争したローでも4回と戦争はそれほど頻繁には起こらないようなデザインになっており、負けたとしてもボーナスタイルが入るのは良いデザインなのだが、やはり戦争に負け続けると、勝つことは難しくなる。また負け続けることで、鬼のような追撃を出来るような人ならいざ知らず、手を緩めてしまうだろう。

そこがこのゲーム最大のネックである。ただしウォーゲームが好きな人なら、むしろこれは当たり前のゲーム展開であり、欠点でもなんでもなくなるだろう。そこが合うかどうかで、恐ろしく長時間の掛かるこのゲームのリプレイ率は変わってくるだろう。

コンポーネントについては、なんといっても駒がかっこ悪すぎる。もっと格好良い宇宙船のデザインは出来んかったのだろうか? その部分意外は文句なしだ。

テーマといい、システムといい非常に良くできており個人的には抜群におもろかった。9ラウンドもやればお腹一杯となるので、もう少し短いラウンドで終わっても良かったかも知れない。
ルールの説明の長さ、プレイ時間の長さからもうやる機会はないと思うが、もし日本語版が出たら買いたいと思う。

gioco del mondo