居椿 善久

ホビージャパン

3〜6人
15分

さいころ民主主義 デメクラシー

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『さいころ民主主義 デメクラシー』は、たくさんのさいころの目を見抜きうまく投票する、さいころ投票パーティゲームです。
箱に振り入れられた14個のさいころがどのような目になったのか確認し、「最も多く出ている目」と「最も少なく出ている目」を投票します。
しっかり数えれば簡単ですが、さいころの目を確認できるのは3カウントの間だけ!
もし見抜けなくても、投票で最多数になれば人気トークンがもらえます。
大事なことは真実を見抜くことではなく、投票結果で多数派になることです。
少数派になってしまったら、リスクを取って「異議あり!」と叫びましょう。
成功すれば、通常の投票よりも多くの人気トークンが得られます。
ゲーム終了時、もっとも人気トークンを獲得したプレイヤーが勝利します。

プレイ感

テンデイズの15周年感謝祭にて。メンバーは6人。

大小色違いのサイコロを親がまとめて振る。それから10秒数えて、上に布を被せる。
各自、一番数が多かったサイコロの目と少なかったサイコロの目をそれぞれこっそりと選択する。


親がさいころをばっと振って、10数える。その間にどんな目が出ていたかを覚える。

それから一斉に多い方から公開する。そこで選択が最多であったプレイヤーは得点チップを1枚ずつ貰う。そこでそれは間違ってると思ったプレイヤーは早い者勝ちで、異議あり棒を握って取っておく。

次に少ない方も同様に行う。ここでも間違ってると思ったら異議あり棒(小さい方)を握って取っておく。

それから実際のサイコロはどうやったのかを布を外して数える。
最多が正しければ、異議あり棒を取った人は得点チップを返す必要がある。もし間違っていれば異議あり棒を取った人は得点チップを貰う。
最少も同様な処理を行う。その時、実際に最多、最少が合ってたプレイヤーも特別に得点を貰うことができる。ちなみに同数の場合は最多は大きい方、最少は小さい方が優先される。また1つも出てない目は除外されるので注意。


布を被せられたら、最多の目と最少の目をこっそり選択する。

こう書くとややこしいが、まとめると、民意なんか政治家の取り方次第でどうとでもなり、時々、マスコミやSNSでそれは違うから精査しろといったら初めて民意が精査されるといった感じ。

「これ、サイコロの色とか大小になんか意味あるんですか?」と質問があった。

わしはそら、プレイヤーを混乱させるためやろ。と思ってたら

インスト係「それは多様性を表してます」

と回答。なるほど。

ちなみに誰も異議あり棒を取らなかったら、それはなかったことになり、精査されない。

おーこわ


これが最多の異議あり棒。早い者勝ちだ。怪我しないようにクッション性の高いスポンジで出来ている。

これを親を人数分回して得点チップが多いプレイヤーが勝ちである。

ちゅうわけで、親次第で、10が超早かったりする。

「これ、10数えてると、忘れてしまいますね。親不利です」

インスト「それは結構皆さん言われます」

まじで一瞬の勝負である。民意まじで分からん。

政治家、文句ばっかり言うてすまんな。という気持ちに・・なると思うなよ。

異議あり棒は皆、結構取ったが、なんかわしは運良く最多の一致が多くて順調に得点を重ねた。

わしが親の時に、初めて誰も異議あり棒を取らなかった。

あれこれ話そうとする前に布を被したまま、箱を振ってガラガラポンしておいた。

皆「あ!」

はい、これで証拠隠滅っと。

ゲームの趣旨はこれを絶対にやって欲しいと受け取ったのだ。

インスト「別に意義なかったから皆さんの意見が正しいんです。結構、皆さん上手なんでここで追加ルール入れます」

毎回カードをめくり、緑は数えないとか、小さいサイコロは倍にするとか、そんなんである。こうなるとまじでさっぱり分からない。

というわけで、なんか上手いこといってわしが勝利した。

皆「ゲストプレイヤーなのにもっと手加減して欲しかった」

いや、たまたまやで。

所要時間15分

ソマーリオ

これは、政治の実態を意外と表してて非常に好感が持てた。なんかいい。
多様性を表しているとか、その定義づけも納得のいくもので、説明が面白かった。

デザイナーを調べると、かなり懐かしい名前の居椿さんだった。

コンポーネントは良い感じに仕上げてるけど、基本サイコロしか入ってないので、ホビージャパンは商品化のために苦労したと思われる。

大人も子供も一緒に楽しめるが、子供だけでも結構盛り上がるんじゃないかな。
パーティゲームなので、6人までしかできないのは少し残念だが、内容的には人数を増やしてもプレイ可能なシステムなので、2セット購入してもっと増やしていいかもしれない。まあ、さいころ覗くスペースの問題は出そうやけど。

評価は難しく、にするか悩んだが、もう一度親しい仲でやってからかな。

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