Ernest Gary Gygax
David Lance Arneson

Wizards of the Coast
ホビージャパン

2人〜
120分〜

ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版


真っ赤な巨大な物体が君の目の前に現れた。
巨大なドラゴンだった。
ドラゴンは君たちを見つけると、にやりと笑ったような気がした。
口元からは火がちょろちょろと舌のように見え隠れしている。
君はダッシュして逃げる事も出来るし、会話できるかもと話かけることもできる。そうでなければすぐに戦闘準備をした方がよい。
どうする?

プレイ感

ディセントを買うべきか買わざるべきか悩んでた時に、ふとこんなもんよりD&Dを子供とやったらええやんけと思いつく。

どうせダンジョンマスターをわしがやらんとあかんのんやったら、ほんまもんのRPGをやったほうが良いのではというのと、割とルールをざっくりやっても遊べる点が良い。

昔TRPGがまだRPGという名称だった頃、ホビージャパンに騙されて、D&Dやらトラベラーやらクトゥルフの呼び声やら007を買うた。

ただ誰もがマスターをやりたがらず、やってみるとどうにもこっぱずかしいのがあって、ルールを読むだけだった。

しかしおっさんとなった今、マスターをやるのはやぶさかではないし、子供とやるならこっぱずかしさもない。
ちゅうわけで、一番マスターをしやすいD&D2版いわゆる新和版を実家から持って帰ってきた。

よっしゃ、やるでーとルールを読むと懐かしさがこみ上げてくる。で、ふと現代のD&Dいわゆる5版はどないなっとるんやろと調べ始めた。

なんか噂ではルールが整備されてて、めちゃええでーとある。そればかりか、ルールが無料で公開されとるやんけ!
早速ダウンロードしてみた。ルールが整備されててとあるが、まあ、新和版ルールがどうしても頭にあってなかなか理解が進まない。

それでも一からやるなら5版でしょというのを読み、急遽5版でやることにした。
コタとmiaとソージロにキャラクターを作らせる。ソージロもうすぐ5歳はおそらく理解できないので、戦闘要員で参加だ。

フィギュアなどで実測してやる事が多いようだが、フィギュアを持っていないのと、意外とフィギュアやと想像力を邪魔するんじゃないかという勝手な想像で今回はサイコロとペンで手軽にやることにした。その他にモンスターの記録としてBoogieBoardを用意した。ちゅうわけで写真が寂しいが勘弁を。


ダンジョンマスター必携のBoogie Board。これがあれば、モンスターのHP管理や行動順、ちょっとしたメモ書きなどをさっと書けてさっと消せる。


コタとソージロは簡単なファイターを選択、miaはクレリックを選択した。
5版ではクレリックは尖った武器を持てるし、なんかクラスの違いがよう分からんかった。

miaには軽くプレイヤーハンドブックを読ませるが、D&Dの良いところはプレイヤーはほとんど何も知らずにゲームに参加できるところだ。

わしも初心者マスターなので、無料公開されている初心者シナリオ「腐敗の影」をやることにした。

つーか、2版ではサイコロ転がしてダンジョン作成、モンスター配置、宝配置ができたのに、5版ではその部分がごっそりないのは困った。
また宝で経験値を稼ぐD&Dが誇る特徴的なルールがないので、めちゃPDFを探しまくったが、やはり無くなってる。代わりにモンスターの経験値が大幅にあがり、山分けとなってるようだ。モンスターの逃避判定サイコロも無くなってるので、マスターが決める。

他にはACが加算式になっており、高いほど性能が高くなった。これは良いと思う。
あと、HPが相対的にあがり、0になっても即死ではなく死ににくくなった。

D&Dの楽しさの源泉である魔法のお宝ゲットが少なくなり、プレイヤーのモチベーションになる高級職がすぐに選べるようになってるのはどうなんやと思うが、やってみることにした。

しかしキャラクター作成をして、実際にゲームをするまでなんと半年掛かった。
よって色々と不備があった。

わし「あ、ソージロのキャラ背景決めてへんかったわ」

mia「じゃ、わたしが書く」

※ほんまはサイコロで決めていく。

わし「というかキャラの名前書いてへんやん。好きな名前つけろや」

コタ「せいやにしよう。これで合ってる?」

聖他

mia「他人になってるw というかそういう名前が好きなんだねぇ」

わし「ソージロは?」

mia「わたしが書くわ。ぱちくりソージロで」

ソージロ「やだ!!」

わし「それぞれ経歴を話すように」

コタ「僕は、帝国軍で旗持ちをやってた。国に準ずる気持ちがとても強い」

mia「わたしの名前はサイコキャンディ。自分の宗教しか認めない。いつか教団のトップに立ちたいという野望を持っている」

わし「ソージロは?」

mia「わたしが読む。天真爛漫で弾けるボディ。キュートな笑顔で敵を倒します」

ソージロ「やだ!!」

と拗ねて向こうに行くが連れ戻す。

わし「君らは顔見知りで、港町ハークルの怒れる雄鶏亭という酒場で飲んでたところ声を掛けられる」

ウェイン「テオ村までチーズを運びたいのだが、護衛を頼みたい。一人3GPでどうだろうか? 行くのに3日、滞在1日、帰りに3日かかる。滞在費はこちらで全て持つ」

キャンディ「なんで護衛がいるの?」

ウェイン「道中で野獣が襲ってくるという噂がある。いつも頼んでいる護衛が別の仕事で出払っている」

キャンディ「どうする?」

わし「ちなみに1GPは1万円ぐらい」

聖也「どうしよかな」

キャンディ「ちょっと安いけど受けてみよう」

聖也「うん」

わし「最初は平坦な道で、特に何もおこらない。しかし3日目、何か森からガサゴソと音が聞こえる。ここで知覚チェック。一番高いのはmiaやな。知覚の数字は?」

キャンディ「15」

今回は受動判定なのでそのまま採用。ネズミにすばやく対応。

わし「君らは4匹の大ネズミの接近に気づいた。戦闘態勢をとる?」

聖也「もちろん」

わし「各自1匹ずつ対峙する」

ここでフィギュアを用いてやればいいのだが、今回は想像力に任せたほうが良いと思ったのでナシでやることにした。

わし「みんな、武器は何持ってる?」

mia「へ? 何も書いてないよ」

どうやら時間がなくて武器、装備までキャラクター作成のときにやってなかったようだ。

わし「ほな素手と素っ裸で戦いやな」

コタ&mia&ソージロ「えーーー!!」

わし「しょうがない。巻き戻しで、こっから武器と防具選べ」

プレイヤーブックを渡す。

しかしなんか時間が掛かるのでそれをさっと取り上げた。

わし「わしが決める。全員チェインシャツ、miaはシールドにメイス。コタとソージロはロングソード」

ここで不意打ちをマスターが決めていいが、今回はなし。

つづいてイニシアチブチェック。

わし「20面体をそれぞれ振って、それに敏捷性ボーナスを足して」

キャンディ「13」

聖也「7」

ソージロ「8」

なんでこいつらこんな低いねん。大ネズミはまとめて振る。12。


D&Dでは絶対に必要なサイコロセット。特に20面体サイコロは最重要だ。ほとんどこれで片を付けていく。
よって各自サイコロセットを持っていた方がゲームはスムーズに進む。

わし「ほな、コタから戦闘解決しよか。ネズミが先に攻撃」

20面体を振ると17。これに筋力ボーナスでマイナス2する。

わし「ACはなんぼ?」

聖也「15」

わし「当たり。ダメージを受ける。4面体+2ってえらい強いな。5ダメージ。次、コタの攻撃で20面体に筋力ボーナス足して」

聖也「17」

わし「当たり。ダメージは8面体に筋力ボーナス」

コタ「8面体ってどれ?」

まあ確かに分かりにくいな。

聖也「7」

わし「大ネズミ、死んだ。次にmia先攻」

こうしてコタがダメージを受けたものの、ネズミを4匹始末した。ソージロは出目が悪くて、駆けつけたコタがやっつけた。

D&Dはこの20面体を使ったd20システムが秀逸である。これで主要なものを解決できるのだ。難易度や敵ACが10とあれば、20面体とボーナスで10以上あれば成功。1は常に失敗、20は常に成功だ。

プレイヤーのどんな奇抜な行動でも、マスターが勝手に難易度を設定してそれに類する能力で、成否を判定できる訳だ。

このd20システムは、D&Dが許可したことで、D&Dのブランチであるパスファインダーでもメインシステムとなっている。

2版では耐毒とか対石化とかはセービングスローというこのシステムを使ってたが、5版ではそれぞれの項目を無くして、難易度判定となっている。

ちなみにこれを真似して作ったのが007の10面体2個使う100%システムだが、内容はほぼ一緒である。細かく設定できるが、そんなに細かさは必要ないという。

そして戦闘が終わった頃、ソージロが眠いと言い出しゲーム離脱。


キャラクターシートは、ダウンロードして使える。これは標準ではなく有志がつくったシートで、サイコロの数値を入れるとボーナスが自動で計算される。

わし「周りは大ネズミの死骸があり、その他のネズミも驚いて森に戻った。しかしチーズが2個食われてしまった。そしてテオ村に到着すると、まどろむ三毛猫亭の主人がやってきてチーズが少ないのに顔色を変えた」

主人「あんたのチーズが美味いから6個頼んだのになんで少ないんじゃ。これじゃあ今後の取引にも問題があるわい」

わし「ウェインは困り顔で説明している。手助けするか?」

キャンディ「うん。する」

わし「ほな、説得+魅力ボーナスで判定」

キャンディ「10」

主人「そういうことがあったのか。それは災難だったな」

わし「どうやら納得してくれたらしい」

ウェイン「今夜はここに泊まるます。大部屋ですが大丈夫でしょうか? もし個別の部屋なら少しお金を出してください」

キャンディ「どうする?」

聖也「いいんじゃない」

主人「夕食ができたら案内するよ」

わし「ウェインが夕食ができたからと、迎えにきた。食堂では5人の村人がそれぞれご飯を食べている。そこに主人が老人を連れて村きた」

主人「この人は村長です。是非話を聞いてあげてください」

村長「皆さんがネズミを退治した冒険者ですな。実は困ったことがありまして。一週間ほど前から村にネズミが出没するようになりました。それが元で村人に体調を崩すものが出ています。原因を探りたいのですが、村の仕事もあって手が回らないんです。是非、皆さんの手で原因を探ってくれませんか? お礼としては村から集めた20GPがあります」

わし「どうする? ウェインはこの村で商売を長く続けたいので、ぜひとも受けて欲しいと頼んでる」

キャンディ「受ける?」

聖也「うん、いいよ」

村長「それは有り難い。ここに集まっている村人に是非話を聞いていってください」

わし「誰に聞く? ドワーフの女、ハーフエルフの男、ハンサムな若い男、中年の男二人がいる」

キャンディ「どうする?」

聖也「ドワーフ」

わし「ドワーフの女は町で道具屋兼修理屋をやっているグリニデア」

グリニデア「ちょっとお前さん、武器を見せてみな」

わし「どうする?」

聖也「じゃあ、見せる」

わし「グリニデアは、武器をまじまじとみて、どのように武器を扱っているのかきいてきた」

聖也「どう答えたらいいんだろ。うーん」

わし「丁寧に扱っているとか、気にせずガンガン使ってるとか」

聖也「丁寧に扱ってる」

グリニデア「うん。良い扱いをしている。良い冒険者のようだね」

わし「と、武器を返してくれた。それから一週間前、見慣れない男が店に来て保存食と毒
に関する薬品類を大量に買い込んだこと、男は店を出て北に向かっていったと教えてくれた。次にどうする?」

聖也「若い男かな」

ジョー「俺の名前はジョー。木こりをやってる。どうだ、そこの強そうなあんた、飲み比べか、腕相撲をやってみないか?」

わし「筋肉が自慢らしく、見せびらかしてる。どうする?」

聖也「よし、腕相撲する」

わし「20面体+筋力ボーナスで勝負」

聖也 10
ジョー 15

ジョー「はっはっは! 俺の勝ちだな」

わし「ジョーは機嫌よく話してくれた」

ジョー「最近、村の北側の丘陵地帯、モロの丘で生木や動物の死骸を猛烈にねずみがかじったような跡を目にするぜ」

キャンディ「なるほど」

わし「次はどうする?」

キャンディ「ハーフエルフ」

わし「すごく物静かな感じの男で、胡散臭そうにそちらを見てる。村長から依頼されたといえば協力してくれそう」

キャンディ「村長から依頼された」

モルマカー「わたしの名前はモルマカー。医師をしています。村の北側に住む人々が体調を崩して治療院に来ることが増えているんです」

わし「そう言うと周囲の人に聞かれないように声を潜めて、これは病気ではなく毒物の影響ではないかと考えていること、どこで毒に触れたのか分からず、グリニデアの店で売っていた解毒のための薬品も、何者かに買い占められて不足しているという話をしてきた」

キャンディ「なるほどぉ。情報は仕入れた」

わし「こうして村長の指示で翌日モロの丘にジョーが案内することになった」

ここまでで2時間。晩ごはんの用意があるので、後日やることになった。

続く…のか?

miaのコメント

これはコタが喜びそうな内容だわ

ソマーリオ

続けて書くかどうか分からんので、まとめとく。
新和版を知ってると、どうにも念頭に残ってしまい、返ってルールがわからなくなるところがあった。

もうひとつ別の系統となったパスファインダーRPGを調べてみると、まったく別ゲームとなった4版に対する反抗から有志が3.5版のルールを改良して生まれたオープンソースのようなゲームだそうだ。



4版は黒歴史のようで、5版では元に戻して、さらにルールをもっと簡素化した。
そして現在めちゃめちゃ売れているらしい。日本版を出さないと公式発表したようだが、ホビージャパンの頑張りで日本版が発売された。

パスファインダーと5版は兄弟で、前者はかなりシミュレーション寄りに細かくルールが規定されているの対して5版はルールを軽くしてテンポよくシナリオを楽しむという方向性を打ち出している。
どちらもファンがおり、甲乙つけがたいようだ。パスファインダーも日本版が出ているが、レベル5までを扱うセットかプレイヤーハンドブックだけのようで、その後の展開はない。ただシナリオに関しては3.5版の豊富なシナリオがそのまま使える。

実のところ無料でゲームをやる前に、製品版の基本3点セットを購入してしまった。プレイヤーキャラクターの背景は製品版から作っている。AD&Dのようなハードカバーなので本棚におけるのは良い。

ただD&Dでは4面体、6面体、8面体、10面体、20面体と様々なサイコロが必要なので、これは製品版であっても別途、購入する必要がある。新和版では付いていたからそれを使えば良かったのだが、マスターとプレイヤー人数分あった方がゲームをやりやすいと思い、Amazonで安いセットを購入した。

製品版プレイヤーハンドブックではレベル6以上のキャラの取り扱いや呪文、新たな職業などが詳しく述べられている。

ダンジョンマスターガイドは、冒険の背景などが詳しく述べられているが、ゲームを単にやりたい人ならこれは後回しにしても良い。

モンスターマニュアルは自前でシナリオを作る人には必須アイテムだ。D&Dではモンスターの戦闘こそがメインなので、これがないと話にならない。ただシナリオを購入して遊ぶならば、そこにモンスターが載っているので不要である。が、やっぱりモンスターを読んでるだけで楽しい。

他に追加の職業サブクラスなどがあるというのでわしはザナサー百科全書と、シナリオの魂を喰らう墓まで買うてしまった。
まあ、実のところ、パスファインダーも調べると欲しくなってしまい、とりあえずビギナーボックスを買うてしまった。紙のフィギュアがついてるので次回から使えそうだ。

ここまでやらなくてもレベル5までなら無料で遊べるので、興味を持った人はやってみて欲しい。子供相手ならこっぱずかしさもなくオススメだ。
パスファインダーならビギナーボックスでレベル5まで出来る。

難点としてはルールのライティングがある。ストーリー仕立てで書かれているので、物凄く調べにくい。これは2版のときから同じで、該当する部分を調べるのに全体に目を通さなければどこに書かれているか分からないのだ。文章に装飾が多く重要な部分がさらっと書かれているので見逃す。今回のレビューでも間違いがあると思うので、指摘をお願いします。ルールとしては下の下である。
ただそれでも遊べてしまうのがRPGなのであった。

どこかでルールサマリーがあればいいのだが。

もうひとつ、呪文やモンスターの載せ方が非常に悪い。2版ではレベルごとに載せていたので使いやすかったが、あいうえお順に変わってしまった。頭に入っているヘビーユーザーならあいうえお順の方が使いやすいだろうが、それ以外は圧倒的にレベル別の方が使いやすい。呪文カードが別途発売されているので、それを売るためにわざとそうしてるのかと疑いたくなる。

あと大きな変更は、初期からHPが高くなり、0になってもすぐに死ななくなったというところである。2版の1レベルのマジックユーザーなんかはあっという間に昇天するが、5版ではそんなことはなく、ファイターであっても自力でHPを回復する手段さえ持っている。

あと自分でダンジョンを作るんが面倒な人向けに、ジェネレータサイトがある。Donjonでは、パスファインダーも5版も作れる。
他にもキャラクターシート作成とかもネットで落ちてるので検索かけてみるとゲームの一助になるだろう。
夏休みなので、家族でやるもよし、友達同士でやるも良し、一度ダウンロードして遊んでみては。

gioco del mondo