映画クレヨンしんちゃんを観れ!
数ある映画の中でも、魂に触れる映画は少ない。まさかそれがアニメであったというのはアニメ大国日本ならではである。
つまり、アメリカのアラモ、日本のしんちゃんである。
ここを読んでいるような人なら当然分かっていると思うが、クレヨンしんちゃんは子供向けの漫画にあらず、明らかに大人向けの漫画である。
元々、連載されていた雑誌アクションは完全な成人誌であるばかりか、しんちゃんのおもろさは大人にしか理解出来ない。このしんちゃんのお馬鹿さを真似て子供を育てようとする我が姉のようなどうしようもない馬鹿親がいるが、これはまたの機会に。
さて、しんちゃんだが、映画版ははっきりいって長いだけで全然おもろくなかった。テレビ版の方がおもろいし、漫画版の方がおもろかったのだ。
1作2作と観て、それからすっかり観なくなった。ところが、だ、店に貼ったポスターをみて、「なんじゃ、ごりゃあ!」と思わず松田優作をしてしまった。
「万博やん!」
これは観るしかないな。
そう思ったが、映画版のつまらなさを思い起こすとちょっとなあ。
とか言いながら『クレヨンしんちゃん モーレツ大人帝国の逆襲』の箱を握り締める俺。
家に帰ると早速、再生。
いきなり万博の場面から始める。
「うお! ガスパビリオン。うわ、ソ連館」
死ぬ程懐かしいあの万博がアニメとして蘇る。
……
泣いた。泣きました。
笑いました。
そして感動しました。
これは30代40代の魂と心に響く名作中の名作である。
ノスタルジックな思いはぽろぽろと頬をつたう涙に変わる。
間違いなく、脚本や監督が違ってる筈。ちょうど、俺ら世代の人が作ってるのは疑いない。
あまりに素晴らしい脚本にすっかり参ってしまった。
私が今一番会いたいのはこれを作成したスタッフである。一日中、語り合いたい。思い出について、そして未来について。
正直、この映画を観なければ、このHPも作らなかったと思う。
ここを読んだ人でまだ観てない人は是非観て欲しい。
夢を見る、この気持ちは絶対に忘れてはいけない。
という訳で、最近調べたところによるとやはりスタッフが変わっていたという裏付けがとれた。何時から変わってるのかなと、まじまじとパッケージを見つめていると『嵐を呼ぶ』と付いてる。これってひょっとして、と比べると大人帝国の前のジャングルから全てタイトルに『嵐を呼ぶ』が付いてるやん。
これやな、多分。わかりやすー。 ←未確認
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