Richard Borg

FX Schmidt

2〜6人
20分

ブラフ

パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズチェストで、ウィル・ターナーとデイビィ・ジョーンズがさいころのツボを振って賭けをしていた。
なんと、それがこのブラフである。今が旬なので慌ててレビューする。







ブラフは、各自、ツボの中の複数個のサイコロを振りそれを自分だけが見る。で、全員で何の目がいくつ出てるか、レイズしていくゲームである。例えば「2が4個」という風に。サイの目の数が大きいほど強い目とされる。これをレイズしたければ「4が4個」でもいいし「2が5個」でもいい。オーバーしていると思ったら勝負する。全員でツボを開けて、その数を勘定して勝負を決める。とまあ、映画ではここまでで勝負するのだが、このドイツゲーム大賞を取ったブラフでは、負けるとサイコロを1つ減らされるだけだ。減らされると予想目が減るので、苦しくなるって寸法である。さらに☆というワイルドカード(ジョーカー)の目があるので、1〜5までで勝負する。サイコロを全部無くした人から抜けていく負け抜けルールである。


こうしてこっそり自分だけみて、全部の場で何が何個出てるかを賭けていくのだ。

元々ライアーズダイスというゲームのリメイクらしいのだが、人数が多いほど面白いらしく6人まで出来るブラフの方がお勧めらしい。おそらくライアーズダイス自体も民間伝承で遊ばれてたゲームを製品化したものと推察する。

ネットでは、面白いと評判のいいゲームなのだが、わしゃこれがまったく駄目。6人でやってないからかも知れないが、確率計算すると無理をしない数字を言ってしまうのだ。確率を超えたレイズがこのゲームを盛り上げる秘訣なのでこれではつまらない。度胸のない男は駄目なのだ。それはパイレーツオブカリビアン2にも描かれているように海賊たち荒くれ者が自分の命を賭けて戦う、嘘とはったりのゲームなのだ。

※ちなみにパイレーツオブカリビアンは2を先行ロードショーで見に行ったくらい大好きな映画である。アドベンチャーとして男のロマンをくすぐる映画。ジョニーデップの変な役柄がむっちゃはまっててファンになったわ。お勧め。2は……、続きもんは辞めとけよ……_| ̄|○

このゲームはワイルドカードが入っているので、確率計算しやすいようにボードが作られている。失ったサイコロは、ボードの所定位置に置いていく。これで現在同じが出る平均的個数がすぐに分かるようになっている。全体の場でサイコロ3個減る毎(ある目+ワイルドカードで1つの目が出る確率は三分の一ずつとなる)に、1つの目が出る確率がひとつ減っていく。逆にこの工夫が駄目な要因なのかも知れない。


場には3個減る毎に1つの出目の出る確率が1ずつ減るのが分かるようにこのように並べていく。現在、置いていない列数、7.3333が1つの目が出る平均である。ボードに置かれている赤いサイコロは、レイズの高さを表している。ブラフは☆のみを賭けても良い。☆3は他の目5個よりもレートは高い。

むちゃくちゃな数字を言って、それが当たったときの盛り上がりを体験したことのある人は、このゲームを傑作パーティーゲームと言うだろう。ルールはとても簡単だし、誰にも解りやすくドイツゲーム大賞にふさわしいゲームなのかも知れない。

またこのゲームの人気から、アーカンサスブラフというカードゲーム版も出ていた。これは車のナンバーの数をレイズしていくもので、数字は最初からカードに複数記載されている。ランダム性は薄いが、自動車のホルダーに差し込むなど、コンポーネントの工夫はなかなかいい。


自動車のナンバーの数で競い合い、お金を貰える。組み立てると丁度ナンバープレートになるようになっている。

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