Emiliano Sciarra

daVinci

4人〜7人
30〜60分

バン!(第二版)

ルール説明

解らないように配られた役割カードで、保安官側とアウトロー側に分かれて撃ち合うカードゲーム。Bangカードで相手を指定して、相手がMancatoカードを出さないと命中した事になり、ライフが1減る。こうして脱落させていき、保安官側はアウトローと裏切り者を全滅させた場合、アウトローは保安官を殺した場合、裏切り者はアウトローと保安官を全滅させた場合、それぞれ勝利する。


特殊能力を持ったガンマンになって戦い合う。弾丸の数がライフの数で、キャラクターによって変わってくる。また席順も意味があり、隣から順に射程が増えていく。最初は射程1のコルト45しか持っていないので、途中で武器を手に入れないと遠くの奴を狙えないようになっている。

プレイ感

正月なので、パーティゲームをしようとやってみた。TAM、たっかん、MIRU、ムゲン、うっしー、おきの7人プレイ。

このゲームには前々から言いたい事がいっぱいあった。ルール的には汝は人狼なりや? の西部劇版という事で、期待したが、実際にやってみたらイマイチだったという話。

人狼のように適当にBangしてねーが?

ルール上、アウトローは別のアウトローを倒しても賞金としてカード3枚手に入れられるというので、やってるでしょ? アウトローは自分だけ勝つのもアウトローたるゆえんだという理由で。ボードゲーム天国のリプレイでもそんな感じでやってる。

おろかー!!

よく考えよ。7人プレイで、保安官側は3人、アウトローは3人、もしアウトロー同士も敵同士なら、どうなる? 1体5。勝てる訳ねーやん。更に、保安官を倒すメンバーが減ることになり、そこから組んだとしても2対3。自分で自分のクビを締めてる。コレはどう考えても保安官が有利じゃねえか?

適当にBangしてる人、保安官側ばっかり勝つでしょ?

このゲームはずばりいって裏切り者を隠すために、人狼のようなシステムにしてると考えて欲しい。はっきり言うてアウトローだろうが、保安官助手だろうがあんまり関係ないのよ。

つまり、アウトローは結託して保安官を狙い打ちにしなくちゃならん。そうやって初めて3対3という図式が成り立ち、勝負になる。そこで重要になるのが裏切り者の位置づけ。最初に保安官助手のフリをするか、アウトローのフリをするか。
保安官が死んだ時点でアウトローの勝利になってまうので、基本はまずは保安官助手のフリをするのがいいのだ。狙い打ちされる保安官は一人死んだだけで負けになるので、4対3なら十分パワーバランスがとれているからだ。

6人プレイだと、パワーバランス的にはアウトローのフリをしなくちゃならんし、5人プレイなら、同じく保安官助手、4人プレイだとアウトローだ。そして時期がきたらタイミング良く寝返って欲しい。このゲームのキモは裏切り者の力量にかかっている。

というのを最初に説明してゲームスタート。

おれ 「シェリッフォは誰じゃ?」

TAM 「あ、ボクですわ」

わしは、アウトローと。速攻シェリッフォを撃ちたいが、距離が2離れてるので、なかなか撃てん。

武器よごぜー!!

わしの願いはむなしく武器カードがこん。

そうこうしているうちに、アウトローがシェリッフォに襲いかかる。

ムゲン 「Bang!」

TAM 「マンカートォォ!!(避けるカード)」


これがシェリッフォTAMの装備だ。ウインチェスターの次に性能の高いライフルでどこでも狙い打ち出来る。しかも1枚しか入っていない距離を縮めるアパルーサにも乗っていやがる。

くー、わしも撃ちてえ、武器カードカマーン!!!

よし来たー! って、ボルカニックやん。。。

※ ボルカニックは1ターンに何度でもBangカードを出せるのだが射程は1。


ラッキーデュークおれ。ムスタングに乗ってるが、わしが乗りたいのはコレじゃねえー! 一人だけカヤの外で寂しくカードを交換する。

そこで隣のMIRUがパニーコ(ホールドアップで隣の奴から装備を奪える)で、TAMから何かを奪おうとする。ライフルを盗ろうとしたが、わしが「あかん。それ抜いても意味ないで。アパルーサ盗れって」と耳打ち。

そしてアパルーサを盗った。

よっしゃあああ!!!

そう、次ターン、わしが隣のMIRUにパニーコを使ってアパルーサを強奪する事に成功。ムスタングなぞ要らん。早速アパルーサに乗り換えた。

アパルーサとヴォルカニック、この組み合わせは最強だ。ヴォルカニックの射程が2になる。そしてわしの手札は集めに集めたBangカード6枚! つまり……

わし 「TAMにBang!」

TAM 「マンカート!」

わし 「もっかいTAMにBang!」

TAM 「ライフ減らします。。。」

わし 「TAMにBang! ……Bang! Bang! Bang!」

先ほどまでノーダメージだったシェリッフォTAMはまさに蜂の巣になって死亡した。

勝ちー!! 所要時間40分

TAM 「これ保安官全然おもんねえっすわ」

ムゲンがこれ、おもろい、もっかいやりましょという事で2回戦目。

げ、わしシェリッフォかいな。

シェリッフォつうたら、マンカートばかり集めんとしゃあないやん。

あっちでBang、こっちでBang

TAM「え? ひょっとして誤射?」

たっかん「え、そうなん? 味方やったんかー。てっきり裏切り者やとばかり」

とか保安官助手仲間で撃ち合って楽しそうに話してる姿を見てると確かに、おもんねえ、シェリッフォ。。。

裏切り者のMIRUを抹殺して、残りの敵はオキのみ。

TAM「何でいっときますか。うへへへ」

そういってぽいとダイナマイトを投げてよこす。

※ダイナマイトはカードをめくって爆発判定をして、爆発しなければ隣のプレイヤーにうつっていく。爆発したらライフ3点失うという凶悪カード

やめろやー! あとライフ1で死ぬのにダイナマイトなんか使うなよー!

たっかん「な、何すんねん! パニーコ」

パニーコはダイナマイトを取り除けるカードである。ふう、助かった。

山札カードが無くなったので、リシャッフル。

TAM「うへへ、またいっときましょか」

1枚しかないダイナマイトカードをリシャッフル後、再び引いて、導火線に火をつけるTAM。

しかし、そのときには俺の手札にBangカードが整い、見事、アウトローを射殺。町に平和が戻った。

TAMのコメント

これやっぱり保安官おもんないっすわ。二回目ごっつおもろかったもん。ダイナマイトまた引くし。

そらあんなけ好き勝手にダイナマイトをかませばおもろいやろ。

今度、拡張の真昼の決闘いれてやりましょう。

ソマーリオ

つーわけでなかなかの楽しさがあるゲームでした。ただ問題点は、カードの種類が多くて分りにくいというところ。一応解りやすいようにアイコン化してるようだが、このアイコンがまた曖昧で、逆に解りにくかったりする。ダイナマイトがパニーコで取り除けるルールっつうのもおうてるかどうか怪しい。もう少しルールの整理をしてくれんとあかんのう。

こんな感じでゲームをやってくれたら、保安官ばかり勝つなんて事はない。ある程度、保安官を倒すめどがついた時点でアウトロー同士撃ち合うのもよし。間違ったらあかんのは最初からアウトロー同士撃ち合ったらあかんつう事だけですわ。今回はMIRUが2回とも一番難しい裏切り者をやったが、これがこのゲームで一番おもろい役どころであるんは間違いなし。

gioco del mondo