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Sega Toys
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2人
10分
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爆丸
玉がモンスターに瞬間変形するアクションフィギュアとカードゲームを融合させたバトルホビー!
それが爆丸だ!
君の爆丸がゲートカードの上で一瞬にして展開される。
プレイ感
前々から気になってたが、耐久性に難ありと手を出さずにいた。いつも貰ってばかりの紺碧さんへのお土産に注文したとき、これを機会に自分の分も頼んでみた。miaと二人プレイにて。
ルールはDVD付属で付いてるがこちらのHPでもみれるようだ。
ルールはきちんと明文化されている。
爆丸3個と3枚ずつゲートカードを配り、その中から1枚ずつ中央に裏向けに出す。
手番には、手札のゲートカードを場に1枚出すかどうかを決めてから、自分の爆丸を1個、ゲートカードに向けて転がす。
ゲートカードと爆丸には磁石が付いており、上手くかみ合うと、爆丸はゲートカードの上で開いて変化する。それをスタンドと呼ぶ。これを交互に繰り返す。
もし自分の爆丸が2個同じカードの上にスタンドしたら、そのゲートカードを受け取る事が出来る。
自分の爆丸と相手の爆丸が同じカードの上にスタンドしたら、戦闘となる。まずゲートカードを表向けて、効果を確認。さらに爆丸に書かれている固有の戦闘力と、カードに表記されているプラス戦闘力を足して合計を比べる。大きい方が勝ちで、そのゲートカードを受け取る。
このようにして最初にゲートカードを3枚集めたら勝ちだ。爆丸は、自分の手元に戻して再び使う事が出来る。
付属のバトルフィールドの紙はただのペラ紙で皺がひどくて話にならんが、このように紙を2枚併せて場を作る。そしてそれぞれ1枚ずつゲートカードを真ん中に置くのだ。どんな効果なのかは自分だけが知っている。
まあ、文章で読むより基本セットを買えばDVDが付いてるのでそれを見た方がいい。このDVDを見たら、かなり興奮して、すぐにやりたくなった。
わしの買うたのは火属性と闇属性が3個ずつセットになった奴だ。とりあえずわしが闇をやることにする。
わし「爆丸シュート!」
ころころ…ビンッ!
わし「スタンド」
こんな感じで指で弾きカードの上に乗れば爆丸が開いてスタンドする。この仕掛けはすごい!
miaも同様に自分のゲートカードに乗せてくる。
意外と簡単かも。
わし「爆丸シュート!」
ころころ…ころころ
わし「あ、あれ? なんでスタンドせんの?」
mia「しょぼ。じゃ、わたしね。爆丸シュート」
ころころころころ…
mia「あれ! なんでスタンドしないの!」
爆丸は、下部に磁石があり、それを下の面にして転がすのが秘訣となっている。その磁石面がカードに接しないとスタンドせず、ころころころと通過してしまう原因となるのだ。例えば左とか右に磁石面を置いて転がすと永久に磁石面はカードに接地せずにスタンドしないという訳だ。
2個の爆丸が乗ればそのゲートカードをゲット出来る。これらを3枚集めたら勝ちだ。バトルフィールドの皺がよくわかると思う。この部分は爆丸の面白みを左右するのでセガはもっと金をかけておくべきやったと思う。
さらに、ビビりすぎてまったく届かない爆丸シュートもよくやってしまう。
意外と難しい。
とりあえずカード2枚をゲットしたわしは、miaのスタンドしている爆丸に向かって強めに爆丸を放つ。
がきんといって、miaの爆丸もろともわしの爆丸が場外に飛び出す。
わし「クリティカル!」
これは相手の爆丸を吹き飛ばして邪魔をするテクニックである。さらに、吹き飛ばした後、自分の爆丸がそのカードでスタンドすれば、クリティカルKOとなり即座にカードをゲット出来る荒技なのだ。
このように同じゲートカードに敵同士の爆丸がスタンドすると攻撃力を比べて勝負する。攻撃力は爆丸に描かれている。これにカードの効果を足して勝敗を決める。
最後は、miaのスタンドしているカードにわしの爆丸をスタンドさせて、戦闘開始。
お互いの爆丸のポイントに、カードの属性ポイントを加える。
わし「勝った!」
ゲートカード3枚集めてわしの勝利。
所要時間10分
なんかよう解らんなあという事ですぐに再戦。今度は火と闇を交換する。
今度はクリティカルに味をしめたおかげで、そればかりを狙う作戦だ。
わし「爆丸シュート!」
ガキン!
放った爆丸はmiaの爆丸にあたり、簡単にはじき返される。
わし「あれ?」
わし「もっかい、爆丸シュート!」
ガキン!
同じように簡単にはじき返された。
そう、一旦磁石にくっついた爆丸などはっきり言ってはじき飛ばせるもんではないくらい、しっかりと磁石で根を張ってるのだ。
先に成功したのは端っこに緩くスタンドしてたからのようだった。
こればかりを狙ったおかげで、手が遅れてmiaに負けた。
mia「やった!」
爆丸がスタンドするとかなり気持ちいい。
ソマーリオ
DVDの遊び方を見たり、凝った仕掛けをみると「こんなにおもろそうなのが、なんで日本で人気がなかったのか世界の七不思議のひとつやでぇ!」なんて思うのだが、実際にやってみると思ったほどの興奮はなく「まあ、なんで日本で人気なかったんかよう解るわな」となった。
コロコロと転がして、カードの上をそのまま展開せず通過してしまう脱力感は半端ではない。
また結構細かい作りで壊れてしまいそうなので、思いっきり爆丸シュート! なんて出来ずに、ほんまにコロコロと転がす感じなのがいただけない。
その結果、最初からカードとはまったく違うあさっての方向に進んだ時の羞恥心も半端ではない。
流行するに至らなかった理由の第一は、ゲームとしての深みのなさだろう。
ある程度習熟すると、やることが単調になってくるのだ。カードを使ったところでこの単調さは覆すのは難しい。
その最たる例が2回目の作戦に失敗したように一度がっつり張り付いた磁石は、爆丸をぶっ壊すくらいの気持ちでやったとしてもまず弾けないので、クリティカルはまず狙えないというところだ。DVDではいとも簡単にクリティカルで吹っ飛ばしてるが、絶対に嘘である。まともにスタンドしてる爆丸を吹っ飛ばすのは不可能だ。こういう嘘は良くない。
スタンドさせるだけだとほんまに交互に転がしているだけなのだ。しかも、コロコロとそのまま通過してしまっては目も当てられない。鍛錬によって技術を磨くという要素が欠けてしまったのは致命傷ともいえる。
文中にも書いてるがバトルフィールドの品質は爆丸の面白さを左右するので、この部分はもう少ししっかりと作らねばならなかったと思う。あまりの酷さに唖然とした。もう少ししっかりとしたフィールドが付いてたら日本でも流行してたようにさえ思う。良いフィールドは別売りだが値段が高いのが良くない。簡易版でも表面はツルツルしているべきだ。
それとカードはあまりにも字が小さく、子供と遊びたい親には辛いのも大きな欠点。これはメーカーで簡単に直せるので、是非とも修正して欲しい。
ただしそういった深みのなさや脱力感を抜きにすれば、これはこれでそれなりに遊べると思う。だから諸外国で人気したという理由もうなずける。
上手く狙ったカードにスタンドした時の気持ちよさは一度はやってみてもいい。グン! という感じで立つ。
元ネタは遊戯王に出てきたゲームだろうが、あの漫画をこういった形で再現した日本人のおもちゃ職人としての気質は凄いとしかいいようがない。またルールも日本の伝統的な遊びである、べったんやビー玉、ベーゴマを元に、現代のトレカの販売方式やルールを上手くミックスさせている。
値段も子供のおもちゃとしては手頃で、もう少し日本で流行ってもいいのでは? と思った。決して何度もやる深みはないが、たまにヘビーゲームの合間に出して遊ぶには時間も短く丁度よいゲームだと思う。この程度のゲームならドイツにもたくさんあって人気を博してる。