Alan R. Moon

Abacus

3〜5人
90分

アンドロメダ

ゲーム説明

アンドロメダ惑星連合より地球の企業に布告 宇宙時間1003
1商業活動はその惑星表面上で行うことを禁ずる
2商業活動はその惑星軌道上に3拠点のみまでとする
3商業活動地を決める場合、その惑星に展開しているステーション数を考慮に入れた宇宙公平理論によるくじびきとする

多くのステーションをアンドロメダの惑星に運び込む強欲な地球商人。彼らは差をつけるものは、運搬能力とそのテクノロジーである。早ければ早いほどいい。宇宙船を大きくし、テクノロジーをあげるのだ。そうしてライバル企業をけ落とすのだ。しかしながら、最後にものをいうのは、宇宙神の気まぐれなのかも知れない・・・・

プレイ感

宇宙もの+ムン様、それだけでこれは買う価値十分である。たとえ、運ゲーだと言われようとも、宇宙ムン様にけちはつけられない。
SM好きの、、もといSF好きの3人が集まった。俺、TAM、ケッカクとの3人プレイにて。


初期配置はこんな感じ。左上が宇宙船巨大化チャートで、右下がテクノロジーである。どんどん強化していくのは萌えである。

とりあえずこのゲームで最も大事なのは宇宙船の大きさである。この宇宙船開発競争に乗り遅れては、宇宙への進出は一歩も二歩も後退するであろう。

皆、最初は、4枚の惑星カードを使って宇宙船グレードアップである。

宇宙船グレードアップは4段階まであり、手札の上限枚数が増えていくのである。毎ラウンド手札上限までカードを補充するので、絶対に必要なのだ。このゲームは同じ惑星カードを集めないと何も出来ないバベルと同じようなシステムとなっている。

次ターン、ここは惑星メーテルを目指すわしの企業は、トレードに失敗してしまうのだ。

な、なんと! 同じカードが3枚しかない!!!!

3枚でバージョンアップ出来るものはないのであーる。

「この遅れは、千年の遅れに相当する」
宇宙哲学者 メメリンコフスキー


うげぇえええ!! まじしもうた!!

しょうがないので、無理矢理3枚使って、1度だけ商業ステーションを開いていいか審査をすることにする。青出ろ、青!

※ 同じカードは3枚以上7枚以下しか使えない。そしてその半分が試みる回数となり、端数は切り捨てなのだ。

・・・・・出た・・・・赤

ひゅるるるるる・・・

案の定、そこから、圧倒的に遅れた。最初の手札が少ないと、同じカードが集まりにくく、それゆえ開発競争に遅れてまた手札が少なくと、悪循環に陥るのだ。


一歩も二歩も遅れる青の宇宙船グレードアップとテクノロジー。手札の上限が10枚と11枚じゃまったくちゃうのよ、このゲーム。

TAM「もしもーし、あきお商会ですか?」

あきお「・・・・」

TAM「もしもーし!」

あきお「・・・・」

き、聞こえねえ!!! 最新のハイパー通信装置を積んでねえんだよおお!!

TAM「あ、そんなとこにいたんすか? 宇宙船ちっちゃくて見えませんでしたわ、わははは」

む、か、つくー!!

おぼえちょれー!!!

マジでやべぇな、しかし。

しょうがない、アレやるか。

宇宙がいくら冷たい深淵であろうとも、神から授けられたその奥義。千里の眼は全てを見通す!

貿易フェイズ

わし「これと交換よろー」

ケッカク、TAM「じゃ、これ」

わし「ほな次これ」

TAM「じゃ、僕はこれ」

ケッカク「うわあ、銀しかありませーん」

わし「ほれぇ、出た出たぁ」

※ 銀つうのはジョーカーとなるカードで、同じカードを何枚か出したらご褒美として貰えるカードである。他のプレイヤーは貿易フェイズのリードプレイヤー(この場合わし)と同じカードを出せず、強制的に交換されてしまうのだ。このカード提示は3枚まで可能である。つまり・・・

わし「もういっちょ出るやろ」

ケッカク「うわあ、これしかないです」銀

TAM「せ、千里眼すか!? 僕も銀です・・・」

じゃ、ケッカクの2枚銀を頂くかあ! こいつら、わし金(銀の上のバージョンだが効果は同じ)どころか銀一枚も持ってへんのに、何2枚も3枚も持ってやりたい放題やっとんじゃい!!

しかしこいつら、あちこちに商業地成功させやがって、わし一軒も建ってへんやんのに。ぼろ負けか・・・いや、待てよ・・・

よう見りゃ、3つ目の商業地の勝利点が高い。そして、3惑星で3つ目が建つとゲーム終了だ。という事はですな、このボケ共に1つ目2つ目と建てさして甘い汁吸わせたところで、わしが3つ目建てたったらええんちゃうんけ?

TAM「じゃ、僕ここで3回挑戦しますわ」
5枚のカードを出す。テクノロジーが最高までいくと切り捨てが切り上げとなるのだ。

うを、黄色が出た。


ぽっぽっと無機質に出る宇宙ステーション駒。丸々入れて、おみくじのように引くだけである。無重力空間をさまようステーションを見事に演出している。

TAM「そして、もっかいここで3回挑戦します」
5枚のカードを出す。

な、なにぃぃ!! こいつわざわざ分けて出しやがった!!

※ 挑戦権は、1度自分のステーションが出たら以降無効となるので、分けて出すとその分一気に商業地が建つ可能性があるのだ。

そして、またしても黄色が出た。

もう、女王様の聖水状態である。出すぎだ。

こいつ策士やのお。

ここでTAMぶっちぎり状態。

しかし俺は自分のステーションをがんがん地球に帰されながら(おみくじで他人のが出ると地球へ帰還させられるのだ)も虎視眈々と、狙っていた。2つ目が建つのを、だ!

おりゃああ!!!

こいつらから巻きに巻き上げた銀カードを使いまくり、一気に引く、引く、引く!

全ての惑星の3つ目に青色のステーションが建った。

TAM「キタネー!!」

うるせい。最後は俺様の勝ちじゃあ!


見事3つ目のステーションのみに建てた青。そしてちゃっかり地球にたくさん帰還させているというかさせられている。これは1個につき1点になるので後半は戻すべきなのだ。

ごっそりと手札に持つ銀カード5枚のボーナスを足して、勝利! 全部他人から巻き上げたもので自分で貰った銀は1枚もないという渋さだ。

※ ボーナスカードを使えばボーナスカードは手に入らない。つまり、俺はひたすら銀だけを利用した訳だ。またボーナスカードは手札に持っていれば最後にボーナスポイントを貰えるのだ。

所要時間90分

ケッカクのコメント

おもろいっすわ、これ。ゲーム初心者ですけどかなり楽しめました。

TAMのコメント

宇宙の海はぁ、俺の海〜♪
おもろいっすねえ。なんか宇宙という感じが凄く出てました。最後やられたん悔しいなあ。10ポイント差やもんなあ。

ソマーリオ

このおみくじシステムを使うために、ルールやら設定やら作ったんちゃうかと疑うほどである。

漆黒に広がるボード上で、そーっと惑星リングを引いていくと、ぽつ、ぽつ、と宇宙ステーションが出てくる。この様子が、無重力空間をイメージさせる。2001年宇宙の旅の冒頭シーンや、さらば宇宙戦艦ヤマトの古代が率いる宇宙船団のようである。無機質で、移動エネルギーをまったく感じさせないにも関わらず、進んでいる、そんな感じである。


みよ、この無機質な感じを! まさに宇宙である。

結局最後は運だが、それはそれでOKである。なぜなら、カードが揃う揃わないも運なので、これはこれでOKだろう。

ただその分深みといったところはなく、レベルではない。
もう少し昔のアメリカンゲームぽく、宇宙船やテクノロジー開発の段階があればもっとおもろかったと思う。あと出来れば惑星に名前が欲しかったかな。

※ このプレイでは商業地は価値の低いところから置いていってるが、ルール間違いである。本当は価値の高いところから置く。てんきゅーさんお知らせありがとう。

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